この質問にかつて杉谷さんを指導した栗山監督は「シナリオ?シナリオ?難しいこと聞くね」と困惑した様子。
「初心者なのですみません」と平謝りする杉谷さんに栗山監督は「シナリオということよりも、チームが勝つためにどうしたら良いかということをいつも考えているだけなんでね。ああいう形(8回ダルビッシュ、9回大谷の登板)になったのも、いろんな要因が重ねってというところもあるし、ただ理想としてこういう風になったらいいなというのはね、随分前から考えているんですけど…。答えになっていなくてすみません。以上です」と回答をしていました。
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大谷翔平、無職の杉谷拳士の存在を忘れる?
続いて杉谷さんは大谷翔平選手に質問。
「宮崎キャンプ、強化試合、1次ラウンド、準々決勝、準決勝、決勝と、私は常に侍ジャパンのそばで一緒に戦っていた気持ちです。ただ、まだひと言も大谷選手と喋れていません。果たして私のことを覚えていらっしゃいますでしょうか。」と大谷選手へ質問を投げかけると、会場からは大爆笑が巻き起こります。
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これに大谷選手は「まぁ…。なんとなくは…、はい。」といなすように答え「これを機に覚えていただければありがたいです。」との追い討ちにも「はい。」と淡白な返答。
大谷選手らしい愛のあるイジリに「ありがとうございました。」と頭を下げ、質問は終了していました。
日本ハム時代には共にプレーした経験もある両者。
WBCの胴上げ投手となった大谷翔平選手と無職の杉谷拳士さんという構図で質問をする日が来るとは、夢にも思わなかったはずです。
(文:服部慎一)