2022年公開の映画『はい、泳げません』では長谷川博己と主演を務め、水に顔をつけることもできないカナヅチの主人公に泳ぎを教える水泳教室のコーチ役を熱演。映画公開のイベントに出席した際には「学生以来、水泳をやってこなかったので、コーチについてひと月ほど特訓を積み重ねて、キレイに泳ぐ練習もした」と、“水泳”に対する思いを話していた。
「綾瀬さんはアスリートのイメージがあり、なんでもできてしまうので、水も滴るようなシーンが似合うんじゃないかと思います。どんな状況でも愛されるということですよね」と話すのは、コラムニストのペリー荻野さんだ。
「彼女はこれまでもたくさんのCMに出ていますが、すり減らないというか、『まだこんな引き出しがあったんだ』と感じさせるところが驚きです。何をやっても、幅広い層にスーッとなじんでいけるのはすごいことだと思います。
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私は、CMにおける“大物さ”を役所広司さんに感じていて。とても尊敬している役者さんなんですが、かつてはダイワハウスのCMで『ダイワマン』をやったり、いまも『マルちゃん正麺(東洋水産)』のCMでYouTuberを演じたりと、非常に柔軟性があります。そんな役所さんに通ずるものを感じる女優が、綾瀬さんなんですよね」
綾瀬の魅力は「水のような透明感と、形を変える柔軟性」だという。
「きっと、水に入ることも含めて、本当になんでも期待に応えてくれるというか。大河ドラマでは幕末から維新の厳しい時代の中で生きた主人公をタフに演じ、水の中ではスイスイと笑顔でいる。その軽やかさがいいですよね。撮影後に『たいへんでしたね』といわれてから『あ、私ってたいへんなことをやっていたんだ』と、やっと気づく、みたいな(笑)。そこが、彼女が永遠にチャーミングでいられるところでしょうね。
水のような透明感がありながら、大河ドラマ『八重の桜』では泥だらけになり、『精霊の守り人』(NHK)では山や谷でアクションを披露して。それを平気でやるところに、綾瀬さんの柔軟性を感じます。ご本人はきっと、そんなに水の中に入っているCMが多いとは気づいていないと思うので、この記事を読んで、気づいてくれたらうれしいですね(笑)」
まさに「魚よりも水が似合う」女優。綾瀬が持つ柔軟性と透明感ゆえかもしれない。