③ 地図が表示される

通行止め、出入口通行止め、チェーン規制、冬用タイヤ等必要、事故、渋滞、混雑などの道路交通情報がアイコンで表示されます。アイコンをタップすると詳細が出ます。
④道路情報がアイコンで表示される。

災害発生時にやむを得ず車で移動する場合、通行する予定の道路に規制がないか確認しておきましょう。また道路の状況は急に変わる場合があるため、最新の情報を常にチェックすることも大切です。
■道路冠水や事前通行規制区間の情報は「道路防災情報WEBマップ」
国土交通省の「道路防災情報WEBマップ」は、大雨により道路冠水の可能性がある場所を示す「道路冠水想定箇所」や土砂災害や落石の危険性がある道路等を対象に、災害が発生する前に通行止めにする「事前通行規制区間」、災害直後から避難・救助・物資供給などの活動で必要な緊急車両の通行を確保するための「緊急輸送道路」に関する情報を一覧形式や地図形式で分かりやすく表示しているサイトです。
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道路防災情報WEBマップから、災害時に通行困難になる場所がわかります。
「避難所までの経路」「会社と自宅までの経路」など、災害時に使用が想定される道路に危険性がないか確認しておきましょう。
道路冠水や事前通行規制区間をスマホで確認する方法を紹介します(画像はすべて、国土交通省の「道路防災情報WEBマップ」から)
① 調べたいエリアを選択する(例では関東地方整備局を選択)

② 「一覧から探す」の中から事前通行規制区間・冠水想定箇所を選択(例では「事前通行規制区間」で「東京都」を選択)

③ 規制がかかる可能性のある道路情報が一覧表示される

パソコンの場合はマップで確認することもできます。大雨の際などに事前通行規制区間や冠水想定箇所を通行する場合は、十分に注意してください。
■道路の路面状況などを知りたいときは
道路の路面状況などを知りたいときは道路気象情報やライブカメラを活用しましょう。
道路気象情報は国土交通省の各地方整備局が運営している雨量状況、降雪状況、風の状況などの情報が分かります。アイコンをタップすると雨量、風速、降雪量、場所、観測日時などの情報が表示されます。

画像引用:国土交通省:関東地方整備局「道路気象情報」
国土交通省の各地方整備局の取組ページから見ることができるライブカメラでは、道路のリアルタイムの状況を知ることができます。全国の道路に設置されており、道路の浸水や積雪の状態などを確かめたいときに便利です。
河川付近に設置しているライブカメラであれば、河川増水の様子も分かります。荒天時に車で移動する際には、これから通る道の状況をライブカメラで確認しておきましょう。
■鉄道、航空、バスの運行・運航情報は各社のHPなどで確認
ここでは主な鉄道、航空、バス各社などのサイトをまとめています。
・主な鉄道業者(JR・私鉄)
JR北海道
JR東日本
JR東海
JR西日本
JR四国
JR九州
東京メトロ
名古屋鉄道
近畿日本鉄道
西武鉄道
東武鉄道
京阪電気鉄道
阪急電鉄
西日本鉄道
・航空
<各空港>
新千歳空港
中部空港
日本航空(国内線)
羽田空港
関西空港
全日本空輸(国内線)
成田空港
福岡空港
<航空会社>
JAL
ANA
スカイマーク
AIR DO
peach
Jetstar
・バス
日本バス協会
バスの運行情報は、各バス会社の公式サイト内でお知らせしています。
日本バス協会は、日本各地にあるバス会社の公式サイトのリンクをまとめています。
都道府県から利用予定、または利用したいバス会社の公式サイトにアクセスして運行情報を確認しましょう。
■交通機関がストップしたときにとるべき行動は?
交通機関がストップしたら安全な場所にとどまり、むやみな移動は控えましょう。災害が発生して交通機関がストップすると駅に多くの人が押し寄せ、駅周辺が混雑して転倒などが発生する可能性があります。また、人があふれることによって救急車や消防車などの活動にも影響が出てしまいます。
安全にとどまる場所の候補となるのは、職場や学校、近くの一時滞在施設などです。一時滞在施設は、帰宅困難者が待機する場所のことで、例えば、東京都では2022年7月1日現在1213か所(44万6694人分)あります。
「災害時帰宅支援ステーション」のステッカーを貼っているお店も、トイレや休憩の場として利用することができます。対応しているのは主に、コンビニやファストフードなどのフランチャイズチェーン店です。
まずは情報を集め、タクシーやバスなどの公共交通機関が使えない場合は、道路の安全を確認してから徒歩で帰ります。夜間の移動は視界が悪く危険を伴います。犯罪に巻き込まれるリスクもあるため、できるだけ明るくなってから帰宅しましょう。
また、災害時はインターネットが通じにくくなる場合もあります。家族に安否を伝えたいときは災害用伝言ダイヤル171やNTTが提供している災害用伝言版などを使いましょう。
<執筆者プロフィル>
田頭 孝志
防災アドバイザー/気象予報士
田頭気象予報士事務所。愛媛の気象予報士・防災士。不動産会社の会員向けの防災記事、釣り雑誌にコラムの連載・特集記事の執筆、BS釣り番組でお天気コーナーを担当したほか、自治体、教育機関、企業向けに講演を多数、防災マニュアルの作成に参画。
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