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「選挙だけはもうこりごり」の相手を出馬させた武藤の熱弁とは

幻冬舎ゴールドライフオンライン

国のシンクタンクの理事長を務める武藤亜希子は、数々の政策提言を政府に行ってきた。しかし、ほとんどは黙殺同然の扱い。国の行く末を思うがゆえ、政府のこれ以上の怠慢は許すわけにはいかない。武藤は新党を立ち上げ、自らの手で政策を実現させることを決意する――。※本記事は、利根川尊徳氏の小説『ザ・総選挙 ~失われた三〇年の総決算~』(幻冬舎ルネッサンス新社)より、一部抜粋・編集したものです。

第一章 トップ会談と候補者擁立

この面談から一週間後、その議員の面接試験が行われた。

「木田(きだ)将宗(まさむね)さんとお読みするのかしら? 漢字は違うけど読みはあの伊達政宗と同じまさむね、いいお名前ね」と武藤が開口一番に名前に触れると、

「はい、漢字は違いますが将宗と名付けてくれた親には感謝しております。宮城県選出の国会議員選挙に出馬させて頂きましたので伊達政宗公と名前が同じというメリットを少なからず感じる事ができました」と木田が答えた。

「私の親友の仲川恵子さんが貴方を是非にと推薦してお見えになったんだけど仲川さんには随分と気に入られてたみたいね」と武藤が言うと、

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「私は仲川先生を心から尊敬申し上げておりました。あの人質となった日本人技術者四人の救出の為、女性の身でありながらテロ組織に単身乗り込んで解放交渉をされ、見事救出された度胸と、それでいてあの愛嬌のあるお話しぶりにぞっこんでした」と仲川恵子への思いを語って見せた。

「確かに彼女のいざという時の肝っ玉の座った態度には、ご主人さえも叶わないと言ってたわ」と武藤が告げると、

「私もご主人から『いざとなったら家内の方が恐らく俺より肝っ玉が座っていると思う』と伺っておりました」と明かした。

一通り立ち上げる新党の理念や役割などを質問して質す形でやり取りが行われ、党として受け入れることを表明した後、

「場合によって、衆議院議員選挙の小選挙区で戦って貰う事になるかもしれないけど、その時は受けて貰える?」と武藤が真剣な表情で質すと、

「勿論、望むところです。参議院は盲腸と揶揄された事もあり、今回の選挙でも先輩議員が『総理総裁を狙うには衆議院議員でないと……』として鞍替えして衆議院議員選挙に立候補し、見事当選し重要閣僚のポストを手にしたのを目の当たりにしました、チャンスがあれば自分も仙台を選挙区とする小選挙区で衆議院議員選挙に打って出たいと密かに思っておりました、そんな私にとっては願ってもない事です」と力強く衆議院への鞍替えを承諾してくれた。

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