2022年秋、代々木上原に誕生した『ビストロスマイユ』は、まさにそんな理想の一軒。
アラカルトで気ままに頼めて、ライブ感たっぷりのカウンターが楽しい人気店をご紹介しよう。
幡ヶ谷の人気ビストロも“上原”に上陸していた!
パンパンに膨れ上がった「アンドゥイエット」はナイフを入れればパチンと勢いよく弾け、中から輝く豚の脂があふれ出す。
香ばしい匂いも辺りに充満。カウンターならではの醍醐味に興奮する。
いい店に特有のオーラが温かな光とともにこぼれて、道行く人の足を止める
「お客様の顔が見える商売がしたかった」と話すオーナーシェフの石谷有吾さんは、銀座の名店『サラマンジェ ド イザシ ワキサカ』でスーシェフも務めた精鋭。
2018年に幡ヶ谷で店を開いたが、手狭になり、徒歩圏内で新たに探した結果、大通りに面して開放感もある今の物件にめぐり合った。
威風堂々たる料理のオンパレードに、食欲中枢は刺激されっぱなし
「いろいろな人に食べてほしい」と小さく作ってアミューズで供する「パテ・アンクルート」800円。
黒板に日々書き出されるメニューは、どれもフランスの古典料理ばかり。
こだわる理由は師の教えもあったろうが、それ以上に「食べて美味しく、作っていて楽しいから」。
シンプルで豪快な見た目に反し、仕込みに驚くほどの手間と時間をかけるが、味わいはいたって優しく、「古典料理って元は家庭の味ですから」と考える石谷さんのスタンスと人柄を反映している。
優しい分、日常的に食べられて、大人の男女こそ憩えるのだ。
〆まで徹頭徹尾クラシック!
フワッと軽くて冷たい伝統菓子「ヌガーグラッセ」900円。
たっぷり入ったドライフルーツやナッツの食感が楽しい。
ワインはフランス産を中心に、あえて自然派ではなく、伝統的な造り手のエレガントな銘柄をリストアップ。
グラスは1,200円で、泡1種、白3種、赤2種を常時取りそろえる。
「この街の方は外食する頻度が高いようで、先日も“新店は必ずチェックする”というお客様が来店。気は抜けませんが、やりがいも感じてます」
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気取らず賑やかな空間で上質なフレンチを楽しみたい。
そんな大人の我儘に応える一軒は、“上原”ユーザーの行きつけになること間違いなし。
カウンターでアラカルトとワインを嗜むひとときを堪能してみては?
■店舗概要
店名:ビストロスマイユ
住所:渋谷区上原1-3-8 ルパルク上原 1F
TEL:070-4466-3968
営業時間:18:00~(L.O.22:30)
定休日:日曜、不定休
席数:カウンター6席、テーブル4席
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※コロナ禍の状況につき、来店の際には店舗へお問い合わせください。