ニッポンの「リアルなご飯」にスポットをあて、「あなたのご飯見せてください」を合言葉にリポーターが旅を敢行する「昼めし旅」(毎週月~金曜 昼12時00分)。その土地ならではのお昼ご飯や人気店、魅力的なご飯を紹介します。
3月6日(月)は、埼玉県のほぼ中央に位置する川島町で昼めし旅。農業が盛んで普段はのどかな田園風景が広がりますが…取材で訪れた日は朝から大雪! そんな雪景色が広がる川島町で、安田大サーカスの団長さんがアポなしご飯調査をスタート!
香ばしさがたまらない!日本そばのアレンジメニュー
お邪魔したのは、創業から20年、手打ちそばが人気のそば店「泉の里」。お店は安達さんご夫婦を中心に切り盛りしています。実は以前にも番組がお世話になりました。その時はご家族の皆さんで作った巨大ハンバーグや、地元の野菜を使ったご飯を見せていただきました。2回目ともなれば、例のお願いもわかっていらっしゃるはず…。
「あなたのご飯、見せてくださ~い」!
交渉成立!
お昼にはちょっと早いということで、人気メニューの「えび天せいろ」をいただきました。北海道の契約農家さんから仕入れているそば粉を使い、毎朝打っているという二八そばと、天然エビや季節の野菜の天ぷらがセットになっています。この日はブロッコリーの天ぷらも! ちょっと意外ですが、天ぷらにすると甘みが引き立ち、香りも風味も増すそうです。
手打ちそばを堪能したところで、いよいよ昼ご飯づくりを拝見することに!
まずはカツオが効いた自慢のそばつゆを鍋へ。そこへ砂糖、細くカットしたタマネギと鶏もも肉を投入。火が通ったところで加えるのが、揚げ玉。こちらを加えることでコクがアップするのだとか。卵でとじて、丼ぶりに盛ったご飯にかけたら親子丼の出来上がり!
続いて取り出したのは、こだわりの日本そば。安達さんいわく「茹でたてよりちょっと伸びているほうが味が染み込む」とのことですが、日本そばを使って何を作るのでしょうか?
日本そばを茹でている間に鶏もも肉を炒め、次にキャベツを食べやすい大きさにカットして、切っておいたタマネギと一緒にフライパンへ。塩コショウで味をととのえたら、いったんお皿にとっておきます。
先ほど茹でた日本そばを冷水でしめたら、なんとフライパンで炒めます。炒めた具材を戻し、味付けはソースではなく醤油で。出来上がったのは日本そばを使った焼きそばです!
こちらが「手打ちそば 泉の里」の本日のまかない。
「日本そばの焼きそば」は山椒をふって食べてもおいしいのだとか。ご相伴にあずかった団長も「限定メニューで出してほしい」とリクエストするほど。これからもおいしい日本そばを作り続けてください! ありがとうございました!
隠し味が決め手!ビンチョウマグロのモツ味噌煮込み
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続いてお邪魔したのは、埼玉に4店舗を構える海鮮食堂「そうま水産 川島店」。実はこちら、コスパが良すぎると評判で、週末になると開店前から行列ができるほどの人気店だそうです。
ところで海に面していない埼玉県で「埼玉漁港」とは? 実は2代目オーナーの金井さん自ら、およそ150キロ離れた静岡の沼津魚市場まで鮮魚を買い付けに行って競りから参加し、その足で4店舗に運搬。そうすることでコストを抑えつつ、新鮮な魚を埼玉県にお住まいの方々にも安く提供しています。
雪のため午後は臨時休業にするとのことでしたが、お昼はまだという金井さん。さっそく例のお願いを…。
「あなたのご飯、見せてくださ~い!」
交渉成立!
…その前に一番人気の「悪魔の漁師丼 最凶盛り」を注文することに。
まずは酢飯をなんと600g盛りつけ、周りに「天かす」をトッピング。そこに少し甘めな特製出汁醤油をかけ、マダイにブリ、ビンチョウマグロなど5種類の切り身(※日によって異なります)をこれでもかと盛りつけます。仕上げにネギトロとイクラをのせれば、「悪魔の漁師丼・最凶盛」の出来上がり! 総重量はなんとジャスト1キロ! 気になるお値段はなんと1848円。しかも味噌汁はおかわり自由です。
さらにランチも評判で、ご飯・味噌汁・おしんこが食べ放題の「三代目刺身番長ランチ」のお値段は1100円! 他にも「漁港の日替わりランチ」も、ご飯・味噌汁・おしんこが食べ放題で869円!…などなどコスパ最強のメニューが揃っています。
それでは人気の秘密がわかったところで、まかないを拝見します!
まずはビンチョウマグロをさばいていきます。まかないでは、内臓と骨の周りの身を食べるのだとか。中落ちにネギとショウガを添えて、いただきます。
さらにビンチョウマグロの胃袋と心臓を取り出し、火を通していきます。きれいに洗ったら味噌で味付け。隠し味にごま油を少々入れます。ひと煮立ちしたら、ビンチョウマグロのモツを使った味噌煮込みの出来上がり!
こちらが「そうま水産」のまかない。さらに食卓には、金目鯛やサワラなどのお頭の塩焼きも並び、なんとも贅沢!
ビンチョウマグロの中落ちは骨の周りの身をスプーンですくい、アツアツのご飯の上に乗せ、ネギとショウガ、醤油をかけていただきます。ちなみにサワラのお頭の塩焼きも頭の部分に身が詰まっていておいしいのだとか。「子供の頃から好きな部位で、きょうだいで争って食べました」という思い出話も飛び出すほど!
これからも、家族で仲良くお店の切り盛りがんばってくださいね。楽しいお話もありがとうございました!
