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「緊張でスローに見える」研究の実験ディスプレイ、なぜあえてブラウン管型? 教授に聞いた液晶型との違い

J-CASTニュース

一川教授の実験では、120ヘルツのものが採用されている。画面はフラットなものがいいという。

「私の研究室だけでも、実験用のブラウン管型ディスプレイは10台ほどあります。また、心理学講座には他にも視覚の研究をしている研究者がおられるので、その人たちの持っているディスプレイまで合わせると、20台程度はあるのではないでしょうか?」

購入しやすい価格で生産されているブラウン管ディスプレイは少ないそうで、一川教授は他の研究者が引退した時に譲り受けたものや、自分で購入したブラウン管ディスプレイを利用している。別の研究者は、ときどきオークションサイトを確認し、状態のいいものを見つけたら購入しているという。

一川教授は、ニュースをきっかけにブラウン管型ディスプレイに注目が集まったことに驚きつつ、「ブラウン管型ディスプレイの能力(特に時間面で)が優れていることを知ってもらえたとしたら、良かったです」と受け止める。

「原理的に液晶型のディスプレイがCRT型の時間精度に追いつくことはないと思います。
そうした速い特性のディスプレイは,液晶型とは別の原理を使ったものになるでしょう。
今後、いろんなタイプの新型ディスプレイが開発されるのでしょうが、そうした将来の新型ディスプレイ開発時に、時間応答の速いディスプレイができるといいなというのは視覚研究者の共通の願いと思います」
「特に視覚研究者はCRTディスプレイを必要としている人がそれなりにいると思います。
職場や自宅で保管されている古いCRTがあれば、廃棄するのではなく、オークションなどに出していただけると、誰かの研究の助けになるかもしれない、ということも知っていただけるとありがたいです」
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