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フットサル元日本代表が“二刀流”で挑むクラブ改革!驚きの方法でファンやスポンサーを獲得

TVerプラス


3月18日に放送されたサッカー番組『FOOT×BRAIN』(テレビ東京系、毎週土曜24:25~)は、フットサル・Fリーグの立川アスレティックFCで選手と社長を兼任する皆本晃の挑戦を追った。

WBCで目覚ましい活躍を見せる二刀流の大谷翔平だが、フットサル界にも二刀流プレーヤーがいた。皆本は2005年に立川アスレティックFCの前身である府中アスレティックFCに入団。以来、現在まで現役選手として活躍を続けているが、昨年の2022年にクラブの社長に就任したことで、選手兼社長の“二刀流”となる。

フットサル日本代表のキャプテンも務めた皆本がなぜ選手兼社長になったのか。きっかけはクラブの移転だった。ホームアリーナの問題で2018年から立川市のアリーナを借りて試合を行っていた府中アスレティックFCは、チーム名も立川・府中アスレティックFCに改称。しかし、ホームタウンが立川市と府中市の2つになったことなどが原因で、クラブは経営不振に陥ってしまう。そこで、2022年には危機を乗り切るため、ホームタウンを立川市に完全移転。チーム名も立川アスレティックFCに改め、社長には現役選手である皆本が抜擢された。

心機一転を図るクラブの代表に選ばれた皆本は「かなり大きな変更なので、“誰がやるんだ?”みたいな話になって、“お前しかいないぞ”みたいな雰囲気になりまして、行くしかないと思い引き受けました」と振り返る。現役選手がクラブの社長に就任するのは異例中の異例。クラブの在籍期間の長さと行動力を見込まれての起用だった。

クラブが経営不振の中、皆本はクラウドファンディングで資金を調達し、公式のマスコットキャラクターを作った経験があったという。皆本は「選手だったんですけど、事務局員に指示を出して、マネジメントをしていたんです」と述懐し、「それを前代表がおそらく見ていて、“こいつにやらすか”みたいに思ったのかも」と想像する。実際に皆本は社長になってからも、その行動力を遺憾なく発揮。スポンサーへの連絡から遠征の手配に予算管理まで、ほぼ全ての業務を一人でこなしていた。

番組ではそんな皆本の毎日に密着。午前中に選手としての練習を終えた皆本はスーツに着替え、ワンルームマンションのオフィスへ。正午になり、社員の1人と食事に出かけた皆本は、そこで食事をしながら1対1のミーティングを開始する。皆本は社員との綿密な打ち合わせを欠かさない理由について、「僕は選手なので大事な試合運営のときにピッチに行っちゃうんです。普通なら社長や責任者に聞けばいいところですが、聞く相手がいなくなるというシチュエーションになる。だから、事前に仕組みを作って整えるということをしっかりやっています」と語った。

そして、午後からは新規スポンサーを獲得するための営業へ。ここで、皆本は選手兼社長ならではの営業テクニックを披露する。選手目線で試合の裏側を明かして、スポンサーの心を掴んだかと思ったら、すぐさま社長の顔になり、交渉はスピード勝負の即決即断。二刀流ならではの営業スタイルで、なんと皆本は22社もの新規スポンサーの獲得に成功している。

解説の坪井慶介は「スポンサーになってくれる方って選手やチームを応援したい方がほとんどなので、そういった部分も強みになる」と分析。ピッチに立つ選手が直接交渉をすることで、スポンサーの心も動くと指摘した。その指摘の通り、皆本は交渉の前にスポンサーを試合に招待し、自分を含めた選手たちの頑張りを見てもらうことで数々のスポンサー契約を結んでいる。しかも、皆本がシーズン中に決めた6得点のうち、5点は新たなスポンサー候補を招待した試合だった。

一方で、契約の打ち切りやスポンサー料の減額などは当たり前のこと。MCの勝村政信は「ストレスすごいですよ。試合でもストレスあるのに」と社長ならではの重圧に同情するが、皆本は「選手時代に思っていたことがすべて実現できるのは、すごいやりがいですね。それ以上の責任は発生するんですけど、そこはやっぱり楽しい部分です」と前向きだった。

さらに皆本は驚きのアイデアでファンの心も鷲掴みにしていた。皆本のアイデアとは、野球の構えをする選手に、サングラスでキメた自分など、少しおふざけ気味のプロフィール写真。全ては選手のキャラを立てて、ファンに覚えてもらうため取り組み。周りの目を恐れずに小さなことでも挑戦する姿勢を見せた。

他にも、小学校や少年団に足を運んでチームを宣伝し続けるなど、地道な努力が結実。チームの観客動員数は右肩上がりに増えていき、昨シーズンは開幕戦が700人ほどだったのに対し、シーズン終盤の名古屋オーシャンズ戦では、開幕戦の3倍となる約2100人の観客が集まった。

スポンサー対応からファンの獲得まで、クラブのために粉骨砕身働く皆本だったが、どんなに忙しくても選手として譲れないことがあった。それは睡眠時間を確保すること。皆本は「とにかく睡眠時間だけは削らないようにしています。そこを削ってしまうと、もうプレーできなくなってしまう」と睡眠の大切さを強調した。現在、睡眠以外の時間は練習と仕事でぎっしり埋まっているという。

多忙を極める二刀流生活だが、すべてはFリーグ、そして日本スポーツ界を盛り上げるため。皆本は「目標にされるクラブを作っていきたいというのが大きな目標の一つ。それを達成したら、次はFリーグのCEOをやりたいと思っていて。Fリーグのトップになって、そういうクラブを日本中のいろんなところに作っていきたいという思いがあります。それができたら、次は違うスポーツ行きたいなと思っています」と壮大な夢を明かした。
 
   

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