日本最大の移住相談窓口をもつ認定NPO法人ふるさと回帰支援センターは毎年、移住相談の傾向と共に移住希望地ランキングを発表しています。コロナ禍の3年間、移住希望地のベスト5にランクインしていたのは、福岡県です。ビジネススタイルや生活様式などが大きく変わる中、地方移住という選択肢も重みを増しています。
2022年の移住希望地で福岡県は第5位、第1位は三連覇の静岡県
画像提供:ふるさと回帰支援センター
全国の自治体と連携して20年間にわたって地方移住の支援に取り組む、認定NPO法人100万人のふるさと回帰・循環運動推進・支援センター(認定NPO法人ふるさと回帰支援センター、高橋公理事長)。
同センターは2023年2月24日、『2022年の移住相談の傾向、移住希望地ランキング』を発表した。
ふるさと回帰支援センターの窓口相談者からの移住希望地をまとめた同ランキングで福岡県は第5位だった。
福岡県は2020年の第4位、2021年の第2位に続いて3年連続でのベスト5内にランクインした。
窓口相談でのランキング第1位は、 2021 年に続いて全ての年代から人気が高かった静岡県だった。
一方、福岡県は、20歳代以下で第5位、30歳代で第2位、40歳代で第4位、50歳代で第6位、60歳代で第6位と上位に食い込んでいる。
今回で14回目となる同ランキングにおける調査対象である新規の窓口相談者、新規のセミナー・相談会などの参加者は過去最多の5万2,312人だった。
彼らに対するアンケート(相談カード)調査を2022年1月4日~12月25日の暦年で実施した。
そして、過去最多となる1万3,580人から回答を得た結果を窓口相談とセミナー参加者でそれぞれランキングとして算出している。
福岡県の移住サイトがアピールする『福岡県の魅力』とは
広告の後にも続きます
画像提供:ふるさと回帰支援センター
福岡県は、首都圏から西方へ約1000キロも離れた立地にあるにも関わらず、なぜ移住先として人気が高いのか?
この点に関連して福岡県の移住・定住ポータルサイトである『福がお~かくらし』では、福岡県の魅力として下記の10項目を挙げている。
◎陸・海・空の交通の結節点である九州・アジアの玄関口
◎自然の恵みを味わえる豊かな食
◎夜を彩る福岡の食文化・屋台で味わう
◎四季折々楽しめる豊かな自然環境
◎長きにわたり親しまれる伝統の祭り
◎文化・スポーツがもたらす魅力ある暮らし
◎健やかな生活のために充実した医療環境
◎子どもたちを健やかに育てる
◎充実した教育機関の集積
◎世界でも認められた住み良い都市
住みやすさや食のおいしさに加えて、自然や教育、文化・伝統、医療などの多岐にわたる魅力があり、さらにこれらが充実している点も福岡県の強みといえそうだ。
一方、ふるさと回帰支援センターの高橋公理事長は、2022年の移住相談の傾向および移住希望地ランキングについて、次のようなコメントを出している。
高橋公理事長
2022年も地方移住への追い風がコロナ禍で引き続き吹いており、センターの相談窓口の体制を強化し、首都圏の移住希望者の動向を注視し、うまく捉えた都道府県が相談件数を伸ばした