■アイナ、TGCのバックステージは「目の保養と言いますか、ありがたい経験」
――最後のTGC出演を控えた今の心境から教えてください。
ハシヤスメ・アツコ:前回出たのは2021年で、その時は無観客開催で配信のみだったので、今回はお客さん、ファンの方がいる中での(TGCでは)初めてのライブなので、気合も入っています。最後だからすごく期待してくださっている方もいっぱいいると思うので、BiSHらしく最後のTGCで歌って踊れたらいいなって思います。今のBiSHを見せたいと思います。
アユニ・D:BiSHを初めて見る、(ファッション好きの)かわいいお客さんがいっぱいいると思うので、一緒に手を上げて踊ってくださったらうれしいなと思います。頑張ります。
セントチヒロ・チッチ:すごく素晴らしく、かわいくて格好良い皆さんが集結する場所なので、BiSHらしく、BiSHっぽい輝きで、今日は会場を盛り上げられたらなと思っています。精いっぱい届けさせていただきます。
モモコグミカンパニー:今回、BiSHを知らない人もたくさんいらっしゃると思うんですけど、そんな人たちにも印象を残せるような時間にしていけたらいいなと思います。他の曲も聴いてもらえるように頑張ります。
リンリン:東京ドームでの解散が迫っているので、今日はこのTGCで若い女の子たちと新しい出会いがあればいいなと思います。
アイナ・ジ・エンド:(バックステージを)歩いているだけで、顔の小ささが異次元な人とかがいっぱいいて、本当に目の保養と言いますか、ありがたい経験で、ここでライブさせてもらえることがうれしいので、頑張ろうって思います。
■ランウエーでパフォーマンスだけでなくウオーキングも?
――BiSHとしては最後のTGCですが、いつか個人でランウエーを歩きたいという希望などは?
モモコ:あると思います。みんな歩きたいと思っていると思います(笑)。
アイナ:みんなランウエー大好きです。
チッチ:ランウエーでは踊ったことしかないので。
――今日、パフォーマンスの後に歩いちゃうというのは?
ハシヤスメ:ウオーキングの依頼はないですね(笑)。でも、曲の中で自分が歌ってないところで歩ければ、イコール、ランウエーしたってことになりますかね? やれたらいいですね。
チッチ:(観客が)キャーキャーしてくれなさそう(笑)。
■ハシヤスメ、今年の春は「“歩く桜”のような存在になれたら」
――プライベートで注目している、この春夏のファッションアイテムなどを教えてください。
アイナ:注目しているアイテムはまだないんですけど、お花が好きで、春に咲くお花が一番好きなので、お花テイストのものを大切にしたいなと思います。今は(着ている衣装が)ちょっと尖っているんですけど…。
リンリン:私はクラシカルなファッションが好きなので、ジャケットとかスカーフとかブラウスとか。スカーフはざっと100枚くらい集めているんですけど、今年もまだまだいろんな柄を集めていきたいなと思います。いろいろバリエーションがあるんですが、今年は動物柄をいっぱい集めたいです。
モモコ:やっぱりちょっと暖かくなってきたので、普段はトレーナーとかが多かったんですけど、サラっと着られるシャツが欲しいです。淡い色が結構好きで、メークとかもよくピンクとか淡い感じにしているんですけど、それに合うような淡い色のシャツが欲しいですね。
チッチ:BiSHでよく70年代のパンクっぽい衣装とかを着るんですけど、私服でも着られるように格好良くなりたいなと思っているので挑戦してみたいです。たまに着るんですよ。グランジとかパラシュートシャツも興味があって買ってみたんですけど、まだ勇気がなくて着ていないので着てみたり、(ドクター)マーチンも好きなので、そういうのも履いて、ちょっとロックに着てみたいなと思います。
アユニ:この間、ピンク色のマーチンを初めて履いたんです。ピンク色って自分でなかなか今までは選ばなかったので、でもすごくかわいくて、やっぱり春らしいなと思いました。なので、ワンピースとかと合わせて、ブルー、ピンクを今年は狙っていきたいと思います。
ハシヤスメ:さっき会場来る前に歩いていたら、ピンクのお花が咲いていまして、桜ではなくて梅だとは思うんですけど、TGCに向かう女の子たちがみんな写真を撮っているのを見て、自分は“歩く桜”のような存在になれたらいいなって思いました。なので、私はピンクの花柄をいっぱい着たいと思います。
■ラストシングルの衣装でパフォーマンス
――“歩く桜”について、もう少し詳しく聞いてもいいですか?(笑)
ハシヤスメ:桜って随時咲いているわけではなくて、春にしか会えないと思うんですけど、めったに会えないからこそすごく貴重だったり、みんな写真を撮ったりすると思うんです。自分も「あれ? ハシヤスメじゃね?」みたいな、ちょっと貴重な存在でいられたらいいなって思い、“歩く桜”になりたいなって思いました。ピンクの花柄をいっぱい着ます。
――では、アイナさんと一緒でお花が好きということで。
ハシヤスメ:被りましたか? じゃあ、“歩く梅”になります!(笑)
――今回の衣装についても教えてください。
チッチ:これはラストシングル「Bye-Bye Show」の衣装なんですけど、3月22日(水)にリリースで、桜も咲き始める季節、BiSHの解散もあって、桜の花びらをオマージュしたマントとか、歌詞にも出てくるトゲトゲのリストバンドが付いていたり、強さとパンクな精神の中に優しさとか儚さがある、BiSHらしい衣装だと思います。
■リンリン、ハマっているのは「ストリップ劇場に行くこと」
――今、それぞれプライベートでハマっていることは何かありますか?
モモコ:サックスを個人的にやっているんですが、今までレンタルだったんです。ちょっと買ってみたいなと思っています。
アイナ:私はここ3年くらいお花を常におうちに置いておくようにして、花瓶を集めていて、結構な数が集まってきたんですけど、それぞれの花瓶に色の合うお花を挿して写真を撮ったりするのが好きです。
リンリン:私は去年からストリップ劇場へ行くことにハマっています。日本でだんだん減ってきてしまっているので、今年は日本にある限りのストリップ劇場を全国制覇したいなと思います。地方のライブの空き時間とかに行ったりして、今は5館くらいに行きました。
お下品な世界なのかなって思ったら、昭和のセットの中で、平成のちょうどいい時代の音楽が流れていて、令和の女の人が令和のメークして踊っている、その軸の変な感じがすごく面白くて。女性の体も本当にきれいで、汚らしさとか下品さは全くなくて、本当に魅了されています。
■アユニ「ピラミッドを見るためにエジプトに行ってみたい」
チッチ:もっぱらオカルトが好きなので、寝る前に必ず怖いものを見てから寝るんですけど、心霊YouTuberの方のチャンネルとか日常にスリルをくださるので、続けていきたいと思っています。怖いですし、夢で怖いもの見たりするんですけど、それはそれでなかなか味わえないことなので得した気分です。震えて起きたりします。
アユニ:最近はアラサーのニートが一人で世界を旅するYouTubeにハマっています。「どんな底辺の人間でもピラミッドを見れば感動する」って言っていたので、ピラミッドを見るためにエジプトまで行ってみたいです。もっと広い世界を見てみたいです。
ハシヤスメ:私はたらこスパゲッティにハマっています。ハマっているというよりも、もうかれこれ20年以上ずっと好きなんですけど、BiSHの活動で遠征とかした時に、その場所のライブ会場の近くなどにあるスパゲッティ屋さんを調べて、全国に自分のNo.1たらこスパゲッティ屋さんを見つけている最中です。それを探すのにハマっています。
お店によって麺の種類とか、トッピングが全然違うんです。私はシンプルで、トッピングもできればない方が良くて、何もない…海苔もできたらない方がいいんですけど、映えを意識するんだったら海苔を乗せてもいいなと思うんですけど、基本的には何もない、シンプルなのがすごく好きです。自分でも作るんですけど、基本的にはお店に行くのが好きですね。
今のところ自分の中の全国第1位は、香川の高松にあります「タビト」っていうお店です。紅茶専門店なんですが、たらこスパゲティがめちゃめちゃおいしいです。
■チッチ「そこで燃え尽きられるように」東京ドームライブへの思い
――残り4カ月ですが、東京ドームに向けて実感は?
チッチ:そこに向けた準備はまだ全くしていないので。でも、チケットの販売は始まっているので、期待して待ってくれている皆さんもたくさんいるし、やっぱり最後になってしまうので、みんなでそこで燃え尽きられるように、今は目いっぱい目の前のことを一生懸命みんなで生きているので、すてきな日になったらいいなと思います。
――最後に向けて「これはやるぞ」って決めていることはありますか?
ハシヤスメ:みんなで旅行に行くとかじゃない? 番組の企画で行ったことはあるんですけど、本当に6人だけでプライベートでの旅行っていうのがなくて。それで、ハシヤスメが唯一免許を持っているんですよ。
――6人だと大きめな車になりますね?
ハシヤスメ:そうですね。みんなを乗せて夢の国に行きたいなと思っているんですけど、ただ私がもうかれこれ1年ほど車を運転していないので…。みんなが付いてきてくれさえすれば、ぜひ最後にみんなで旅行に行きたいなと思っています。
アイナ:怖いですよねぇ。怖いので、強力な運転できるサポーターを入れて…知らんおじさんで。
ハシヤスメ:アユニさんは私の運転だったり、知らないおじさんの運転で行きたい所はありますか?
アユニ:日本一周! 一人ずついなくなっちゃうとは思うんですけど、それまでを楽しみたいと思います。
――それだとスケジュール的に解散後になりそうですね。
アユニ:そうですね。最終的には(ハシヤスメ)一人で回ってもらえれば。
チッチ:最後にツアーがあるので。地方でもしかしたら前乗りとかもあるかもしれないので、みんなでおいしいものを食べて、その地方の皆さんにも感謝を伝えられたらいいなと思います。
■モモコ、解散決定後は「平坦な毎日が特別なものに」
――解散と聞いたときの心境を聞かせてください。メンバーへの見方、考え方などが変わったということはありましたか?
アユニ:8年間くらい、家族以上に一緒にいたメンバーなんですけど、それももう解散したら会えなくなっちゃうのかと思うとやっぱり寂しくて。いつも地方とかツアーで行ったときに、今まではあまりお出掛けしてなかったんですけど、6人での時間をもっと濃密に過ごそうって改めて思いました。
チッチ:ずっと6人で一個なので。寂しさと切なさが増していくにつれて、やっぱりこれからのみんなが楽しみだし、一緒に生きてきた分、みんなの人生も自分のことみたいにみんな楽しみなんだなって感じることがあって。新しい愛の形だなっていうのはすごく感じます。不思議な感じです。友達とも家族とも違うし、ビジネスパートナーでもないし、特殊な関係です。
アイナ:(解散と聞いて)あまり大きく変化はなかったんですけど、終わりがあると頑張れるんだなとは思って。終わりがあると自分が迷惑をなるべくかけず、なるべく傷つけず終わっていけたらいいなって思えるようになったりして。人に優しくしようとか、前よりもより一層思うようになりました。
モモコ:解散が決まってから、平坦な毎日みたいものがすごく特別なものに思えて。全部忘れたくないなと思って、私はずっと日記みたいなものを書いています。毎日とはいかないんですけど、また思い出したいなというときのために記録したいなって。
ハシヤスメ:その6月29日っていうのを告げられた日から、“あと何日”っていうのを付け足しました。それこそ今たぶん120日切っていて、毎日確認しています。
今までもこの8年間、「別に今日死んでもいいや」ってくらいパフォーマンスをしてきたので、後悔は全くなくて。なので、決まったから何か変えようだったりとかっていうのは正直ないです。何をやるにもやっぱり「最後の○○」となるし、今日も「最後のTGC」ですし、もしかたら「最後のインタビュー」かもしれないけど、悔いがないようにこの8年間やってきたので、変わったことと言えば、解散までの日にちをつけるようになったってくらいですね。
やっぱりこの仕事が好きだったり、BiSHが好きで今のグループに入っているので、意識的に生まれたものというか、みんな思っていると思います。毎日、今も全力でBiSHは生きているし、みんなそうだと思っています。ライブが終わった後はパタって倒れて玄関から動けなくなってしまう時もありますし、楽屋へ戻った瞬間、もう帰りたくないっていうくらい動けなくなる瞬間もいっぱいあったので。なので、これからも悔いなく最後までやりきろうと思っています。