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卒アルに「うちの子少ない」“ポイント制”導入で平等に? 写真選びに残業も… 教員の苦労

ABEMA TIMES

 文部科学省でも教職員の働き方改革を呼びかけているが、これまで学校でアルバム制作の作業を改善する動きは出てこなかったのか。

「一度もない。変わらずそこには誰も触れないので、何も出てこないのが現状。担任として子どもたちにいい思い出を作るために色々やりたいことがある中で、業務に圧倒されて子どもたちと関わる時間が少なくなっていたと感じている」(3年前に6年生の担任したAさん)

 そんな声に応える、新たなサービスも生まれている。「アルバムスクラム」は写真に写る生徒の顔をAIで識別。生徒の写っている回数を計算することができる。

 開発元である株式会社エグゼック取締役の山中淑史さんは次のようにコメントした。

「例えば、横を向いていたりマスクをしている写真でも、写っている顔が小さくても、かなり高い精度で(識別結果が)出てくる」(山中さん、以下同)

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 これまで小学校や幼稚園など、1000件以上に導入されたこのサービス。画像選びを電子化できたことで、教員からは次のような声も届いたそうだ。

「今までは先生が集まって、隣のクラスの先生の意見を聞きながら調整して、本当は自分のクラスの子をもっと多く出したいけど、(隣の)先生も多く出したいといったすり合わせが精神的に大変だった。でもこのシステムを導入してから、『自分のペースでシステム上で作業が出来たのですごく楽になった』と(教員からの)声も届いている」

 教員の負担軽減や子どもたちとの時間確保。変えるべき問題点を抱えているアルバム制作だが、教員たちの思いは変わらない。

「一生に一度の卒業アルバムだから、いいものにしたい」(3年前に6年生の担任したAさん)

「友達の顔を思い出したり、『こんな先生いたな』と備忘録でもないが、自分の生い立ちを振り返るところで大事にしてくれると嬉しい」(今年6年生の担任したBさん)

(『ABEMAヒルズ』より)

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