イベント中盤には作品に登場する異能にちなみ“気遣いの異能”を持つのは誰か、登壇者が指差す場面も。目黒を選んだ塚原は「スタッフに『こっちに動いても大丈夫ですか?』と事前に声をかけていたりするのを見て、いろんな人が何をやっているのか見ているんだなと思いました」と撮影時の様子を伝える。同じく目黒を選んだ今田が「とにかく人一倍『ありがとう』を伝える方だなって印象がありました」と話すと、目黒は「お! ありがとう……ってまた言ってる」と笑ってから、「『ありがとうございます』って言わなくちゃいけないたくさんの人に支えられて作品が完成しているので。素で言っていたんだと思います」としみじみ口にした。
そんな目黒演じる清霞に関して塚原は「ちょっと閉じていて孤独な人。美世がどう見ているのか、彼女にどう見られているのか意識していくことで、表情が変わっていく。そういう描写を丁寧にやりたいというのは(目黒に)お願いしていたんです。それをただやるんじゃなく、しっかり自分の中で咀嚼して、清霞を演じていて。『例えばこんなのはどう?』って話すと、ビビッドな反応が返ってくる。とても楽しかったですね」と声を弾ませる。その言葉を目黒は「明日からもがんばれる」と噛み締めていた。

最後に目黒は「清霞と美世の前には現代の恋愛ではなかなかないような壁がたくさんあります。2人が思い合ってあきらめず乗り越えようとする姿が、皆さまに届いたら。1回とは言わず、何回も観にきてくださったらすごくうれしいです」と呼びかけ、イベントの幕を引いた。
「わたしの幸せな結婚」は全国で公開中。
※高石あかりの高は、はしごだかが正式表記
広告の後にも続きます
(c)2023映画『わたしの幸せな結婚』製作委員会