「甘えん坊」「いばりん坊」それぞれの特徴をチェック

まずは、「甘えん坊」「いばりん坊」それぞれの特徴を見ていきましょう。
「甘えん坊」タイプの特徴
飼い主さんといっしょにいることに幸せを感じ、かまってほしい気持ちを前面に押し出す「甘えん坊」。このタイプの犬には、以下のような傾向がみられます。飼い主さんに、ずっとくっついている他人に抱っこされると、飼い主さんのほうに戻りたがるハウスの中からすぐ出たがるおねだりなどの要求が多い
「いばりん坊」タイプの特徴
自分で判断し行動することを大切にする、自立心が強い性格の「いばりん坊」。このタイプの犬には、以下のような傾向がみられます。座っている場所を動かされると、うなるおもちゃやフードボウルを守ろうとする抱っこされると、バタバタ暴れる散歩中、自分の行きたい方向に進みがち
「甘えん坊」な犬と絆を深めるコツ
甘やかしすぎに注意
飼い主さんのことが大好きで愛情表現が豊かな「甘えん坊」タイプの犬は、飼い主さんに注目してもらおうと自己アピールが多いです。しかし、かわいいからと要求を聞きすぎていると、ワガママになり問題行動が増える可能性も。また、甘やかしすぎると飼い主さんへの依存心が強くなり、飼い主さんと離れるときにストレスを感じやすくなってしまいます。自立心を高める接し方を
「甘えん坊」タイプの犬には、ひとりでいる時間も“楽しい”と思えるよう、自立心を高めてあげることが大切です。愛犬のお気に入りのおもちゃを見つけ、ひとりで遊ぶ時間をつくるなど、自立心を高めるように意識して接しましょう。
「いばりん坊」な犬と絆を深めるコツ
間違った対応が攻撃性に繋がるケースも
自分の意思を大切にする「いばりん坊」タイプの犬は、嫌なことは嫌だとしっかり意思表示します。また、家の中では強気な反面、知らない人や犬には怖がって自分を出せない「内弁慶」な犬も。飼い主さんとの衝突も多く、間違った対応をすると攻撃的な一面を見せる場合もあります。きぜんとした態度で接して信頼関係を築こう
「いばりん坊」タイプの犬には、飼い主さんは常にきぜんとした態度で接し、愛犬からの信頼を得ることが大切です。愛犬にストレスがかかる状況はなるべく避けることが大前提ですが、我慢を覚えさせることも必要です。愛犬の要求にひるまず、きぜんとした態度で接して信頼関係を築きましょう。ただし、噛みつきが発生している場合は、専門家に相談するようにしてください。「甘えん坊」「いばりん坊」それぞれの特徴を理解して、愛犬の性格に合った接し方をしてあげてくださいね。
お話を伺った先生/戸田美由紀先生(日本動物病院協会認定家庭犬しつけインストラクター ジャパンケネルクラブおよび日本警察犬協会公認訓練士)
参考/「いぬのきもち」2020年10月号『5つの「性格タイプ」がわかれば 愛犬のストレス解消できます!』
文/寺井さとこ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。