97%の飼い主さんが「愛猫が言葉を理解している」と感じた経験あり
今回のアンケートでは、97%の飼い主さんが「愛猫が言葉を理解している」と感じたことが「ある」と回答。非常に多くの飼い主さんが、愛猫が言葉を理解していると感じていることがわかりました。飼い主さんは愛猫のどんな様子から「言葉を理解している」と感じたのでしょうか? エピソードをお伺いしました。
「いつも『ゴハン』という言葉にはすぐ反応して、給餌器の前まで走って行きます」
「自分の名前を呼ばれるとニャーと返事をします」
「『遊ぶ?』と聞くと自分から猫じゃらしの入っている棚に行きます」
「『散歩いく?』と声をかけると、玄関扉の前で待つようになったから」
「ブラッシングするねというと伏せて待つのを見て」
「『いいこだね〜』『かわいいね〜』と言うだけで、体をくねくねして目を細めておててふみふみしてる」
「お風呂や病院と言うとお風呂に入れられる、病院に連れていかれると思って逃げたり隠れたりします」
「鳥さん来たよ! と言うと、来てなくても『カッカッカ!』と鳴く」
「リビングにいる父親をさして『おじいちゃんにおはよーは?』と促すと、側まで寄っていき『にゃー』と挨拶します」
「毎朝、母が愛猫に『お兄ちゃん起こしてきて』と言うと、私の部屋に来て、起きるまで鳴き続けたり噛み付いたりドアを叩いたりしながら、起こしてくれた」
「愛猫が亡くなる数日前に『いなくなったら寂しいよ〜』と号泣していると、私の手を自分の方へ引っ張りあごを乗せ小さくゴロゴロと喉を鳴らしました」
【獣医師解説】猫はどれくらい人の言葉を理解できるの?
多くの飼い主さんが「愛猫が言葉を理解している」と感じた経験があるようですが、実際に猫はどれくらい言葉を理解できるのでしょうか? 獣医師の白山さとこ先生にお話を伺いました。――猫は人の言葉をどれくらい理解できるのでしょうか?
白山先生:
「猫は一緒に生活する中で、飼い主さんの言っていることをある程度理解していると考えられます。自分の名前や『ゴハン』『おやつ』など、猫にとって興味のある言葉は多くの猫が理解できていると思われます。また、『イイコ』や『ダメ』など、褒められたときや叱られたときなどは、飼い主さんの口調や雰囲気などから察している場合もあると思われます。個体差はあるものの、猫は自分にとって関係のある言葉に関しては、よく理解しているのではないかと考えられています」
【獣医師解説】猫と言葉でコミュニケーションをとるコツ

――自分の言葉を愛猫に理解してもらえたら、飼い主さんは嬉しいですよね。猫と言葉を使ってコミュニケーションをとる際に、何かコツはあるのでしょうか?
白山先生:
「猫が聞き取りやすいように、短い言葉ではっきりと言うことがポイントです。また、日頃から愛情をもって話しかけてあげること、『イイコ』『大好き』など優しい気持ちで話しかけることが大切です。そして、愛猫からのリアクションがあった場合は、しっかり返してあげてくださいね」
猫は自分に関係のある言葉はよく理解しているといわれています。愛情をもって話しかけて、愛猫とよい関係を築いていきたいですね。
(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・白山さとこ先生)
取材・文/寺井さとこ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。