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知らないのに懐かしい「土曜はダメよ!」/テレビお久しぶり#41

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知らないのに懐かしい「土曜はダメよ!」/テレビお久しぶり#41

長らくテレビを見ていなかったライター・城戸さんが、TVerで見た番組を独特な視点で語る連載です。今回は「発見!仰天!!プレミアもん!!!土曜はダメよ!」(毎週土曜昼4:00-5:00、読売テレビ)をチョイス。

■知らないのに懐かしい「土曜はダメよ!」

一切知らない番組でも見てみることにしよう、と再生した「発見!仰天!!プレミアもん!!!土曜はダメよ!」、ちょっと見た感じ明らかに長寿番組なのに一切知らなかったこの番組は、「土ダメ」の愛称で親しまれる関西ローカルなんだそう。関西圏の人には当たり前なのであろう、知らない事はまだまだたくさんあるものだ。そういや先日京都に行ったときに買った「白バラコーヒー」という飲み物、あれが大変美味しかったんで是非関東にも置いてもらいたい。

そんな「土ダメ」の中身はもうザ・テレビ(ジョン)という印象で、私がこの連載を通して感じている現代テレビのスピード感というものが一切ない、どっしりとした面持ちなのだ。先ほど「ちょっと見た感じ明らかに長寿番組」と言ったが、本当にちょっと見ただけで、その貫禄を感じ取れるはず。まるで、映画の中で再現されるテレビ番組そのもの、というような、ちょっと上手いこと言えないが、とにかくテレビなのである。

私が見た2月25日放送分では2つの企画をやっていて、まず1つ目、ホームセンターの出口で待ち構え、なんかええもん買いました?と藤崎マーケットが声をかけるコーナー。何かの作業をするんだったら手伝わせてくださいと、一緒に作業場までついていくという流れで、声をかけられた一般人は当然ながら極私的な理由のために買っていて、それは「妻のために棚を作る」だったり、「お宮に置く車止めを作る」だったり、その生活感が心地よい。凡百なことを言うようだが、外でただすれ違うだけの人にも人生が広がっているんだなあ、と改めて思わされる。たまたまカメラを向けられたから知ることのできた他人の日常、生活、やはりこの世は知らないものだらけである。あとこれは本当にどうでもいい事なんですが、取材交渉の段階でその一般人の若い頃の写真が表示されたりすると、「ああ、交渉OKだったんだなあ」というネタバレを食らいますよね。本当にどうでもよくてすみませんが、、、

2つ目は、桂小枝がレア物件にロケに行く「小枝不動産」。私は内見に行く番組が大好き、さらに舞台は和歌山県の築105年の家で、防空壕があったりして、大変興味深く見た。桂小枝って、動いて喋ってるところをたぶん初めて見たけども、大きな声で元気にリポートしていて楽しい人だった。家は相当良くて、家賃33万円らしいから俺には関係ないんだが、長らくアパートに住んでいると、やっぱ一軒家に住んで大声出したいなあと思いますね。金持ちほど大声を出せる環境にいて、貧乏人は大声を出せないというのは不条理なバグだと思う。

いつの間にか大声の話になってしまいました。関西ローカル「土ダメ」、土曜の16時から放送されているそうですが、まさに休日の昼下がりに見たい番組。そんなワケないのに、実家のソファでこの番組をダラダラ見ていた記憶がよみがえってくる。心の癒される正当派バラエティ、せっかくTVerがあるんだから、もっと色んなローカル番組を見ていきたいですね。あとロケ番組って、半分くらいワイプ見ちゃうね。

 
   

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