
侍ジャパン・栗山英樹監督の「長嶋家婿入り」と、来季の巨人監督就任というにわかには信じ難い怪情報が急浮上し、球界は緊迫の度を増している。原巨人の低迷で、部数が落ち込む読売新聞社の「V字回復戦略」が背景にあるというが…。
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「二刀流」エンゼルス・大谷翔平や、日系では初の代表選手、カージナルスのラーズ・ヌートバーらの活躍で、侍ジャパンはワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の1次ラウンド(東京ドーム)を難なく突破した。
テレビ視聴率が連日40%を超え、日本中はお祭りムード。一方、巨人では原辰徳監督の周辺からきな臭さが漂い出した。
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「読売新聞の部数の落ち込みにより、〝ポスト原政権作り〟の動きが出てきたのです。原監督は、2021年末に新たな3年契約を結び直し、今季が2年目。途中解任はないでしょうが、仮に3季連続V逸となった場合、来季は原監督を取締役GMに配置転換し、コーチ陣の総退陣が予想されます。その場合、後任の本命は〝長嶋監督〟というから、我々もびっくりです」(巨人担当記者)
3月7日、都内で開かれた巨人を応援する財界人を中心とした有志で構成する「燦燦会」総会で、読売新聞グループ本社の渡邉恒雄代表取締役主筆が挨拶し、原監督に対して、事実上の〝最後通牒〟を発した。
「我々の命は新聞の部数でありますが、これは巨人軍の成績に関わっている。(中略)原監督、皆さん、一つよろしくお願いしたいと思います」
渡邉主筆はこうハッパをかけ、「(川上哲治監督の下で)日本シリーズを9連覇した1965から73年は平均で5.1%(読売新聞の発行)部数が伸びている。3年ぶりのリーグ優勝、2012年以来11年ぶりの日本一を目指していただきたい」と厳命。体制継続の条件に部数のV字回復を要求する姿勢を鮮明にした。
巨人の成績と新聞部数は関係している
これに対し、原監督は「(リーグ4位だった)昨年は、創立88年目という中で、屈辱的な1年でございました。とにかく今年、ジャイアンツは『奪回』、あまり使いたくない言葉ですが挑戦者である。発行部数も増えるように頑張って参りますので1年間、よろしくお願いします」と神妙に応じ、会場のホテルは緊張に包まれた。
かつて読売新聞は1000万部、朝日新聞は800万部といわれていたが、インターネット社会の到来とともに新聞離れが加速。発行部数を調査するABC協会が2022年9月に公表した部数は、朝日が430万部で全盛期の半分ほどとなっていた。