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木全翔也さんが選んだ1冊は?「気付いたら泣いていたこの絵本を、僕は勝手に“もりちい”と呼んでます」

ダ・ヴィンチWeb

 ※本記事は、雑誌『ダ・ヴィンチ』2023年4月号からの転載になります。

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 毎月3人の旬な有名人ゲストがこだわりのある一冊を選んで紹介する、ダ・ヴィンチ本誌の巻頭人気連載『あの人と本の話』。今回登場してくれたのは、木全翔也さん。

(取材・文=河村道子 写真=booro)

 家の本棚にあった絵本を手にしたのは小学校入学の頃。さみしがり屋のねずみの歯医者さんと虫歯が痛い怒りんぼのワニくん。ゆったりと巡る季節を背景に、二匹の姿を追っていくと知らず知らずのうちに……。

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「泣き出していました。そしておそらくこの絵本を本棚に入れてくれていた母のもとへ走っていって、『この本、すごくいいね!』って言っていました。はじめは治療を嫌がっていたワニくんが懸命に治療をしてくれるねずみの歯医者さんと一緒に遊ぶようになり、次第に友情が芽生えていくところに心を揺さぶられました」

 繊細に描かれた森の風景、主人公たちの表情も豊かで眺めているだけでほっこりしてしまう。そしてファンタジーのなか、動物の生態を潜ませたちょっぴりさみしいラストも。

「最後のほうにある二人の後ろ姿が切なくて。でも裏表紙にはうれしいサプライズも用意されていて、絵本の世界観にまるごと浸れるというか。言葉では言い表すことのできない大切なものが、この絵本のなかに詰まっています。僕は勝手に、『もりちい』と呼んで、愛でています(笑)」

 こちらも『しょも恋』と、放映開始直後からツイッターでもトレンド入りしたドラマ『しょうもない僕らの恋愛論』は、木全さんの連ドラ初出演作。40代独身・拓郎(眞島秀和)の前に現れたのは、かつて想いを寄せていた女性の娘・くるみ(中田青渚)。過去にやり残した想いと向き合っていく姿を描き出していくストーリーのなか、木全さんは、くるみをいつも側で支える成績優秀で少し大人びた高校生・悠を演じている。

「撮影初日、最初に発するひと言が、『おぅ!』だったのですが、このひと言で悠という人間が決まると思い、めちゃくちゃ緊張しました。はじめはクールな悠ですが、自分自身の気持ちがわかってくるにつれ、だんだん余裕がなくなり、焦ってきて。そんな複雑な気持ちを表現するため、これまでの経験のなかから、いろんな思いを取り出し、言葉だけでなく、全身でその思いを表現しています」

 そして木全さんがメンバーとして活動するJO1が歌う、このドラマのために書き下ろされた一曲『We Good』も登場人物たち、そして観る人の心に寄り添ってくる。

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