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常識の範囲内にあるおかしなものに気付きたい――TVドラマ「何かおかしい」原案・雨穴氏インタビュー

ダ・ヴィンチWeb

 白い仮面と黒い全身タイツ姿でYouTuberとしても活動し、ホラーな作風を得意とするウェブライター・雨穴さん。昨年、原案をつとめたTVドラマシリーズ「何かおかしい」も話題になり、10月には初の長篇小説『変な絵』(双葉社)を出版し、すでに33万部超え…と勢いがとまらない。

いま、編集部注目の作家

 この4月からは同じく原案をつとめた「何かおかしい」のシーズン2が地上波放映開始!大きな注目を集める雨穴さんに、ドラマのこと、本のことなどをうかがった。

(取材・文=荒井理恵)

より「自分の思い」を出せたシーズン2

――いよいよ「何かおかしい」のシーズン2放映ですね。原案者として、前作よりどんな点がパワーアップしたと感じていらっしゃいますか?

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雨穴:前回よりも私が個人的に思っていること、自分の正直な気持ちをアイディアとして出しまして、それをテレビドラマとしてクオリティの高いものに仕上げていただいたと思っています。より正直というか、こわさだけでなく、1人の人間として思っていることをアイディアにしたので、自分の人間的な部分が出ていると思っています。

――具体的にはどういう部分でしょうか?

雨穴:毎回、ストーリーテラーとして解説するシーンがあるんですが、前回はいただいた原稿をそのまま読むという感じだったんですが、今回はいただいた原稿を私なりにかみくだいて、自分ならこの問題についてどういうふうに考えるか、どういうふうに述べるかを考えてやったのがそうですね。

――個人的にお気に入りの回はありますか?

雨穴:第2話の「おだいこさま」ですね。原案者としてアイディアを出すこともあれば、謎だけを出すこともあるんですが、この回は私から「アルバムの中に家族写真がある。でもそれは、ところどころ抜けているところや切れているところがある。それはどうしてなのか?」という謎だけを制作チームに投げたものなんです。制作チームが作った回答がドラマになっていて、「なるほど、そういうふうに答えを出したのか」と、自分と違う感覚をすごく面白いと思いました。

「ちょっとおかしい」なら「おかしい」と思う

――シーズン2は物語全体が長篇のようなストーリーになっていますね。

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