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「生き残ったのはGoogle、Amazonレベル」9割のIT企業が消えた…90年代ITバブルとは一体何だったのか【専門家が解説】

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英国の場合、鉄道バブルのときは、無駄に多くの鉄道をつくったが、結局、そのおかげでいろいろな技術が発展した。機関車をつくる技術、線路を早く敷設する技術、トンネルを掘る技術、等々。

自転車バブルのときも、繰り返しになるが、タイヤの技術が凄まじく発展して、ダンロップやミシュランといった企業を産み落とし、現在に至っている。

米国のITバブルのときは8割、9割のIT企業が消えてしまった。だが、グーグルやアマゾンはしっかりといまも残って、存在感を示している。

後世にレガシーを残さない不動産バブル

(※写真はイメージです/PIXTA)

そうした観点で考えると、不動産バブルは一番タチが悪い。バブル崩壊後にとてつもないダメージを与えるばかりで、技術やサービスを何も残さない。

これは日本の場合もそうだった。1980年代の日本の場合、これは完全に不動産バブルなので、終わった後に日本経済は長期にわたる低インフレ・低成長の時代に突入していった。これは先にふれた1900年初頭に崩壊したオーストラリアも同様で、景気が元に戻るのに約30年を費やした。

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エミン・ユルマズ

複眼経済塾取締役・塾頭

著者画像撮影 Rikimaru Hotta

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