
ガソリンスタンドに併設されたコンビニエンスストアに珍客が現れた。ユーカリ的な何かを買いに来たとでもいうのだろうか?
自動ドアからスルっと入ると、店内をスタコラサッサと移動しながら、何かを物色していたようだが、目的のものはなかったようだが、代わりになるものを発見したようだ。
カウンターにいる従業員男性の脚(アシ)に抱きついたのだ。コアラは木の上で生活して、木に抱き着いていることが多いのだが、お兄さんの脚がサイズ感的にちょうどよかったのかもしれない。店員さんはびっくりした様子だけども。
そのほのぼのした様子は監視カメラ映像にとらえられていた。
Koala wanders into gas station and climbs on to staff in Australia
コンビニに来店したコアラ、お目当てはお兄さんの脚?
もちろんオーストラリアでの出来事である。アデレード市にあるガソリンスタンドに併設されているコンビニに1匹のコアラがやってきた。コアラは慣れた感じで自動ドアを潜り抜け、店内に入った。店内を歩き回りながら、何かを物色していたようだ。
コアラと言えばユーカリ。ユーカリ的な何かを探しに来たのかな?

突然の珍客に驚く顧客。だがコアラは我が道を突き進む。そのままずんずん突き進むと、カウンターにいる従業員男性、ニック・スミスさんの元に。
お兄さんの脚が、いつも抱き着いている木とサイズ感的にぴったりだったのかもしれない。コアラは「ピトン!」っとスミスさんの脚にひっついたのだ。

コアラは木の上で暮らす生き物だ。ユーカリの木に抱き着いている姿がトレードマークにもなっているが、店内にユーカリの木はなかったようで、「じゃあこの脚で」って感じで、スミスさんの脚を代用したのかもしれない。

コアラは絶滅が危惧されることから、保護動物となっている。そこでスミスさんはコアラ専門の保護団体に連絡し、スタッフが到着するまでカウンターの後ろで面倒を見ることに。
水を用意したり、危なくないよう床を片づけたりと至れり尽くせりの対応をしていたが、コアラはスミスさんの脚に引っ付いているときが一番安心していたようだ。
足に引っ付いているときは無理に引き離そうとせずそのままにさせていたという。
Australian gas station clerk helps out a koala
そうこうしているうちに40分がたち、保護団体「KOALA RESCUE」のスタッフが到着した。スタッフの1人、ジェマ・マンフレさんによると、スミスさんらの対応がよかったようで、コアラはとても落ち着いた様子だったという。
メスの若いコアラであることも判明し、体重は5kgほどだったという。
その後コアラは、生息地である森の中へ放たれた。コアラはすぐに近くの木に登り、森の奥へと帰っていったそうだ。
コアラは生息地の破壊、度重なる森林火災の影響で、一部地域では生息数が減少しているそうだ。
written by parumo