
「パイセン、どうもはじめまして!」「君が噂のちびっ子脱走犯?ほんと小さいねぇ」
圧倒的なサイズ差よりもフィーリング?見てると和むと人気の動画はアメリカの動物保護施設でのワンシーンだ。
施設の犬舎を抜け出した新人の小さなチワワが向かった先は、あろうことか大型犬のグループがいる場所だった。
チワワは大きな犬にあこがれと尊敬を抱いていたようである。すぐにおびえて逃げ出すかと思ったら、弟子にしてほしくてそばを離れない。
なんと施設で一番大きなグレート・デーンが受け入れてくれたようで、ちゃっかり者の極小チワワのサイズを超えた交流が始まったのだ。
Little Puppy Meets Big Dog
チワワの子犬が脱走し大型犬のグループへと突入
サイズの違いに目を見張る2匹の交流をとらえたのはカリフォルニアを拠点とする動物保護団体 Muttshack Animal Rescue だ。大型犬のグループに混じりこんだ新人チワワ。小型犬の子犬なので極小サイズだ。だが肝っ玉が据わっていて大胆な心の持ち主だったようだ。

自分の10匹以上分はあるであろう大型犬に積極的に近づいて、「ち~っす!パイセン」とはじめましてのあいさつ開始。
逆に大型犬のほうが「うわ小っさ!…お、おう…」って感じで逃げ腰になってしまう。
とにかく大きな犬たちと仲よくなりたくてワクワクがとまらない新人チワワ。
一番大きなグレート・デーンがちびっこチワワを受け入れてくれた!
今度はもっと大きな先輩にロックオン!すっかり夢中になっちゃったのだ。するとうれしい反応が。さすが通称「優しい巨人」、体は大きくてもフレンドリーな犬種で知られるグレート・デーン先輩は「おや君は?」って感じでチワワに関心を抱いてくれた。

最初は若干とまどってたものの、すぐに小さな仲間と打ち解けて歩調を合わせて一緒に歩いてくれた。

そのあと、リスに気を取られたパイセンはまっしぐらに駆けていってしまったようだ。
小さいチワワはとっさに追いつけなかったけれど初対面からいい感じの2匹にスタッフも和んだそうだ。
貧しい環境で育った保護犬たち
Muttshack Animal Rescue はかつて低所得者層が飼っていた犬を保護し、必要な治療を受けさせる活動を行っている。同団体の公式サイトによると、アメリカには貧困にあえぐ家庭で飼われているペットはおよそ2,300万匹いるが、そのうち獣医の治療を受けたことがないペット20%、避妊・去勢手術についてはなんと91%が受けていないそうだ。
Muttshack ではそうしたお世話が行き届かない子犬を保護して獣医に診せ、適切な治療を受けさせる。
そしてただ単に彼らを愛するだけでなく、経済的なゆとりがあって健康管理もきちんとできる新しい飼い主と引き合わせる取り組みを続けている。
犬舎を抜け出しグレートデーンのサーシャと仲良しに
ちなみにこのチワワ、名前のほうは不明だけども施設で一番小柄な新人なのだが、自分の犬舎を抜け出し大型犬のグループにまぎれ込んだ。だが度胸は据わっていて、大型犬にも堂々と駆け寄り「なんだなんだちびっ子だ!」とざわつく先輩にすかさず挨拶したり。
自分も大きくなったらこれくらい大きくなれるとでも思ってるのかな?今のうちに大きな犬の所作を身に着けようと弟子入りしたのかな?

それからグレートデーンの名前はサーシャ。彼女は、脱出した新人を一目見ようと集まった大型犬の中でも一番大きく好奇心も旺盛な性格なんだそうだ。

途中で他の先輩もお気に入りのおもちゃらしきものをくわえてチワワに誘いかけたりと、みんなやさしくって泣けてくる。
「ちびっ子よ、これで遊ぶか?ってデカすぎかよ…」
持参したおもちゃの大きさに気づき退場する先輩

体格の違いはあってもなかよくしたい気持ちは一緒。ここに来た事情はそれぞれだろうけど心やさしい保護犬たちの第二の犬生がより健康で幸せなものになりますように。
References:animalchannelなど /written by D/ edited by parumo