image credit:bumper.theluckdragon/Instagram
犬の嗅覚は、人間の数千倍から一億倍優れていると言われている。においの情報処理を行なう嗅球とよばれる脳の部位が発達しているからだ。
だから、両耳が聞こえず、目がまったく見えない状態でも、嗅覚があればいつだって大好きな人のにおいを嗅ぎ分けることができる。
そのにおいを、ずいぶん前に嗅いだ犬は、懐かしい記憶とともに思い出した。なぜなら、そのにおいは犬が1番大好きだった人のにおいだったからだ。相手を認識した瞬間、犬は飛び跳ね、全身で喜びを表した。
生まれつき目が見えず耳が聞こえない犬バンパー
カナダのオンタリオ州に住むエイミーさんは、バンパー（オス）という犬を飼っている。バンパーは、生まれつき目が見えず、耳も聞こえない。だが、自分がほかの犬と違うということに気付いていないバンパーは、障がいをものともせず、元気に生きてきた。
そんなバンパーをこよなく愛するエイミーさんは、最近バンパーが大好きな人と再会した時の動画をSNSでシェアした。
エイミーさんの娘フェロンさんが、実家に帰って来たのだ。
現在、フェロンさんはエイミーさんのもとを離れて暮らしているが、実家で暮らしていた時はバンパーととても仲が良く、特別な絆を育んでいた。
だが、フェロンさんが実家を去ってからは、バンバーは大好きな親友にあまり会えなくなってしまった。
フェロンさんが久しぶりに実家に帰ってきた時のバンパーの反応は、今でもフェロンさんのことをずっと特別に思っているということを明らかに示したものだったのだ。
においで大好きな人がわかったバンパー、全身で喜び表す
1月17日、実家に戻ったフェロンさんは、ゆっくりとバンパーのいる部屋に入った。バンパーは耳が聞こえないし目も見えないため、においで認識するにしても少し時間がかかる。
しばらく、じっとしていたバンパーだったが、フェロンさんが近付いてバンパーの鼻に自分の指をかざした瞬間、バンパーは飛び跳ねた。
全身で喜びを表し、部屋中走り回るバンパーの姿を見て、フェロンさんも、ビデオを撮影していたエイミーさんも笑わずにはいられなかった。
エイミーさんは、このように話している。
バンパーのフェロンに対する態度は、本当に特別です。バンパーは本当に娘が大好きなんです。
久しぶりに、大好きな人に会えてとても嬉しかったのでしょう。
特別なニーズを持つ犬を家族に迎え入れることを躊躇してしまう人もいるかもしれない。
でも、エイミーさんはためらうことはなかった。バンパーは、見たり聞いたりする能力がなくてもそれに屈することなく、幸せで愛に満ちた生活が送れことを証明してくれた。
私たちはかなりアクティブな家族で、最初はバンパーにできることはなんだろうと少し心配でしたが、バンパーは私たちがしていることを何でも一緒にするのが大好きなんだとわかりました。
バンパーは、ハイキングや水泳、ランニングをしたりカヤックに乗ったりするのが大好きなんですよ。基本的に、視覚と聴覚を備えた犬ができることのほとんどすべてをすることができます。
バンパーの日常は、インスタグラムアカウント『bumper.theluckdragon』でシェアされていて、現在24000人のフォロワーを抱えている。
References:Deaf And Blind Dog Is Overjoyed As He Suddenly Smells A Familiar Scent/ written by Scarlet / edited by parumo
