
象はその長い鼻でコミュニケーションをとることがある。ある日のこと、子供の象が道路わきのぬかるみにはまり込んで身動きがとれなくなってしまった。
その姿を見た少女は象に近づき、脚を持ち上げて、脱出の手助けをする。
なんとかぬかるみから出ることができた象は、少女に対し鼻を上げ「ありがとう」の合図を送ったのだ。
ぬかるみにはまった子象を助ける少女
道路わきの泥沼のようになっている場所に、子供の象がはまり込んでしまい動けなくなっていたようだ。 それを見かけた少女は、なんとか象を救い出そうと手助けをする。
重い体のためずっぽりと膝近くまで足が入り込んでしまったようだが、子象もなんとかがんばった。

少女の力が役に立ったのかどうかはわからないが、少なくとも励ましにはなっていたようだ。象はやっとぬかるみから出ることができた。 すると少女に対し、鼻を上げて「ありがとう」の合図を送った。

象はその長い鼻でコミュニケーションをとることがある。かつて、我が子を人間に助けられた母象も、ドライバーに待機してもらい道路を移動していた象も、人間に対し、鼻を上げて感謝の気持ちを表していた。
象は社会生活を営む、高度な知性を持つ生き物だ。個性も豊かで人間と共通した特性を持っているといわれている。 この子象はきっと少女のことを忘れないだろう。そして大きくなって少女が困っていた時に助けてくれたりなんかするかもしれない「あの時助けてもらった象です」と合図しながら。written by parumo