ここに、誕生して間もなく“次代の名店候補”と食通たちをざわつかせた鮨店がある。
食べ慣れたふたりをも魅了する、新進気鋭の一軒を紹介しよう。
天草から届く旬の魚を握りで。鮨ダネの旨さに思わず感嘆
1周年を迎えた『一宇』は、この街ではまだ新顔ながらも、舌の肥えたご近所さんたちから「次代の名店候補」と評される一軒。
店名は“一棟の家”という意味。まるで友人宅を訪れているかのような居心地の良さの中、店主の濱野紘一さんが温かくもてなしてくれる。
『赤坂 菊乃井』、『銀座 小十』、熊本『鮨 仙八』と、名だたる二ッ星店で修業を積んだ濱野さん。
ここでの楽しみは、名店で培った日本料理の酒肴と江戸前鮨を織り交ぜたコース。
素材の個性を引き出す発想と妙技に店主の可能性を見る
「鮨とつまみ、どちらかに重きを置きません。鮨は和食のコースでいうお造りのイメージ。鮨だけでなく一品も楽しんでいただきたいので、温冷織り交ぜ、飽きの来ないコースを目指しています」。
彼が繰り出す料理は正統派を踏襲しつつも、まぐろの脳天を藁で燻製した握りや、あん肝とおからの前菜など、ひとひねり加えたアプローチで食べ手を飽きさせない。
『鮨 仙八』時代に出合った小魚の鮨ダネを味わえるのも、『一宇』ならでは。
「今後はさらに、つまみや〆を充実させる」とのこと。躍進止まらぬ新星に期待値が高まる。
◆
丁寧な職人技が光る逸品は、食べ慣れた大人も思わず唸る。
ここぞという勝負デートや接待の、新たな切り札にしてはどうだろうか。
■店舗概要
店名:一宇
住所:新宿区神楽坂2-22 1F
TEL:03-6280-7047
営業時間:18:00~23:00
定休日:不定休
席数:カウンター8席
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