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4年前アメリカのカリフォルニア州の動物保護スタッフが、やせ細った体で工事現場をさまよっていた赤ちゃん犬を救出した。
保護された子犬のカールは生後わずか6週間。感染症もあり深刻な容態のためまもなく治療が始まった。
幸運にも心やさしいスタッフや優秀な獣医、それにたくさんの人の善意に支えられて一命をとりとめたカールはようやく元気に。
身も心もボロボロだった子犬時代とはまるで別犬。すっかり健康でハンサムになったピットブルは今、新しい家族と幸せな犬生を満喫中だ。
2-Pound Puppy Grows Up To Be A Meatball | The Dodo Pittie Nation
生後6週間で工事現場をさまよっていたカール
かつての保護犬、ピットブルのカールが命拾いをしたのは4年前。生まれてまもなくやせ細った体で工事現場をさまよっていた頃のことだ。生後6週間で体重1キロ以下。骨と皮だけでかろうじて生きていた彼を助け出してくれたのが、カリフォルニア州サンタモニカの動物保護団体 Love Leo Rescue だった。
感染症で高額な医療費をみんなが援助
獣医の診察の結果、カールは栄養失調で体温が異常に下がっていただけでなく、感染症も患っていた。そこで点滴のほかに輸血など、スタッフだけではとうてい払えない高額な治療費が必要になってしまった。それでも苦しむ彼を救いたかったスタッフが Facebookで呼びかけたところ、小さなカールの健康を願う善意の寄付がたくさん集まり、幸いにも適切な治療を受けることができた。
人にも犬にもなつっこい。でもケージが苦手なカール
みんなのやさしさのおかげで少しずつ回復してきたカールのもとには「ぜひ我が家に!」という声が殺到。愛らしい彼に心奪われたユーザーが次々名乗りを上げはじめ、落ち着いてきたカールのほうも次のステップとして新しい家族に迎えられる準備をスタート。
里親のもとで治療を受けつつ、ほかの犬とのおつきあいや人間とのお散歩、ケージに慣れるトレーニングを重ねていった。
そこでわかった意外な点はリード付きのお散歩が大得意でケージがかなり苦手なこと。
赤ちゃんの頃の悲しい記憶がよみがえるのか、人にも犬にもなつっこい反面、一匹だけでケージにいると大声で泣いてしまうさびしがり屋な犬だったのだ。
カールを大事にしてくれるリーさんの家族に!
その後、体も充分回復してハンサムなピットブルに成長したカールは、大量の希望者の中から彼をめいっぱい愛して大事にしてくれる女性、リーさんの家族に!リーさんは孤独を嫌がるカールのためにいつもカールと職場に出勤。友人とその飼い犬を家に招いて犬のともだちを紹介するなど、カールのためにいろんな工夫をしているそう。
孤独や飢えで苦しんだ幼少期から一転、たくさんの人の思いやりや援助のおかげで最高の幸せをつかんだカールは今、インスタなどでも活躍中。
その後どうなったかと心配していたカールのファンもこの結末には思わず涙。これからも楽しく元気で幸せに第二の犬生がおくれますように!
References:gtgoodtimes / facebook / instagramなど /written by D/ edited by parumo