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「まだまだ揺らいでしまう…」今田美桜が語った、理想の女性像

東京カレンダー

「まだまだ揺らいでしまう…」今田美桜が語った、理想の女性像

しっとりと大人の雰囲気漂う街、神楽坂。

「神楽坂にはあまり馴染みがない」と話す25歳の女優・今田美桜さんが、その“成熟した街”を体験。

彼女が語った、理想の大人・女性像とは。そんな今田さんのインタビューを、今日と3/6(月)の2回に渡ってお届けします!


もっと見たい方は写真ギャラリーをチェック!


女優・今田美桜にとって「神楽坂」とは?


「福岡から上京して6年ぐらいになりますが、その間に神楽坂を訪ねたのは片手で数えられるほど。

お休みの日に雑貨屋さんでお買い物をしたような記憶があります。それから、とあるバラエティ番組の企画で、ドライブしながら美味しいみたらし団子を探しに来ましたね。

でも、夜は初めてです。昼とはまったく違う雰囲気に満たされていて、まさに大人な街という印象。心がときめきました」


「神楽坂が似合う大人の女性に少しは近づけたのかな」


そう言うと、今田さんはにっこりと笑顔になり、「いつかこの街が似合う女性になれるといいのですが」と付け足した。自分にはまだ敷居が高いと思っているのだろうか。

しかし、この日の彼女は落ち着きを纏い、「神楽坂」に溶け込んでいた。

衣装やメイクの後押しを受けているのかもしれないが、何か彼女そのものから発せられるオーラがある気がした。

26歳となる今、これまで女優として映画やドラマなどさまざまな現場に直面することによって、多くのいい出合いがあったに違いない。

そこでの経験を積み重ね、それを肥やしとして芯の強さを持った女性になったのだろう。



成長を遂げた今田さんの最新出演作は、顎木(あぎとぎ)あくみさんの人気原作『わたしの幸せな結婚』の実写版だ。

大正ロマンをイメージした架空の時代を舞台に、心を閉ざした冷酷な軍隊長・久堂清霞と、家族に虐げられて育った少女・斎森美世の政略結婚を描く本作で、ヒロインに扮するのだ。

完成した本編を3月17日からの一般公開に先立って拝見すると、冒頭から意表を突かれた。

今田さんといえば弾けるような笑顔がお馴染みだが、彼女はスクリーンの中で自尊心すら失った幸の薄い美世を演じ切った。その姿に涙を誘われたことを告げると、彼女は照れ笑いを浮かべ、こう話し始めた。

「『わたしの幸せな結婚』の撮影はハードでした。

斎森家で虐げられ、ようやく幸せを手に入れたと思ったら、すぐまた別の試練に見舞われる。あんなに笑わないお芝居を求められたのは、この世界に入って初めてのことだったかもしれません。

そんな中で救いになったのは、美世の内に秘めたる強さです。清霞と心を通わせていくうちに自信を取り戻し、本来のタフさを滲ませていくところに強く惹かれました」

清霞に扮したのは、『東京カレンダー』4月号特別増刊の表紙を飾るSnow Manの目黒 蓮さん。

おふたりが演じる清霞と美世がぎこちないながらも少しずつ距離を縮めていく様には胸がキュンキュンさせられた。

「目黒さんは静かに役と向き合う方なんだな、という印象を受けました。

目黒さんが演じられた清霞と、私が演じた美世は、ストーリーの中ではどちらも奥手な人間で、当初はお互いを探り合う感じなのです。

実際に撮影現場でも、目黒さんがちょうど良い距離感を保ってくださっていたので、それがお芝居にも生きてきた気がしています。それは、とてもありがたかったですね」


「しなやかだけど芯を貫く。理想の女性像は母ですね」


今田さんに聞いてみた。この先、どんな女性を目指したいか。

「嗜みがあるひと。それから、やわらかい物腰と芯の強さを兼ね備えているひと。周囲のペースに安易に惑わされず、ひそやかに自分らしさを貫く。

わたしの母がまさにそういう女性。すごくお茶目で、自身のペースがあって、でもそれをあからさまには押し付けず、父のことを支えている。その姿に憧れているんです」

それを受けて、今度は「今の自身を振り返ってみた時に、その女性像に近づいているという実感はありますか?」と質問してみた。すると、今田さんは次のように言った。

「マイペースではあると思います。ただ、ちょっと刺激されると、まだまだ揺らいでしまう。頑固になりたいわけではありませんが、20代後半は自分らしさをもっと肯定できるようになりたいですね」

“20歳の顔は自然からの贈り物、30歳の顔はあなたの人生”。

今田さんの話を聞いて、フランスを代表するファッションデザイナー、ココ・シャネルが残したその言葉がふと頭によぎった。

そして、今田さんの顔がこれからどのように輝きを増していくのか、これからも見守っていくのが楽しみだと思った。

次々に話題作への出演を果たし、着実に成長している彼女のこと。この先、神楽坂という街がもっと似合う女性になるのは間違いない。

彼女の凜としたその瞳を見て、確信に近い予感がした。


【後編】 3/6に公開!
■今田美桜さんの心を掴んだ、神楽坂の美麗な日本料理店
■【WEB限定】編集部は見た!今田さんの撮影当日の裏話

■プロフィール
今田美桜 1997年生まれ。福岡県出身。現在の事務所からのスカウトをきっかけに上京し、“福岡一かわいい女の子”として話題となる。2021年の映画『東京リベンジャーズ』で、第45回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。

■衣装
ジャケット 176,000円、トップス 57,200円、スカート 90,200円、ベルト 20,900円〈すべてヌメロ ヴェントゥーノ/イザ TEL:0120-135-015〉、バッグ 233,200円〈ジミー チュウ TEL:0120-013-700〉、シューズ/スタイリスト私物


▶このほか:【未公開カットあり】「本来の私はひたすら…」内田理央が放つ“キラキラ”の裏側とは




東京カレンダー最新号では、今田美桜さんのインタビュー全文をお読みいただけます。
東カレに語ってくれた、役作りに関する新たな発見とは?

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