
オーストラリアのタスマニアに、モルモット村がある。といっても、観光名所ではない。
モルモットが大好きな飼い主が、37匹に増えたモルモットたちのために、村を作ってSNSでシェアしている。
そこは、まるでシルバニアファミリーの世界だ。小さな村には、飼い主が時間をかけて手作りした家やラウンジ、庭まであり、現在TikTokで注目を集めているという。
Tasmania’s ‘tiny town’ for guinea pigs a social media sensation | ABC News
数匹のモルモットが今では37匹に
オーストラリアのタスマニアに住むスティーヴ・ランズリーさんは、モルモットが大好きだ。
最初、所有するちょっとした果樹園の芝刈りに役立ってくれるのではと、数匹のモルモットを飼い始めたが、あまりにかわいくて、どんどん飼う数を増やしていった。
もともと、モルモットが好きなんですよ。だから、クリスマスや父の日、誕生日には「何が欲しい?」ってなると「モルモットがいいな」なんて言って、モルモットをプレゼントされ続けていたら、37匹にも増えてしまいました。

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このように話すスティーヴさんの妻も、モルモットが大好きだ。
そこで、増えたかわいいモルモットたちのために、夫妻が考えたのが「モルモット村」を作ることだった。

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モルモット村は完全閉鎖の屋外コミュニティ
大好きなモルモットのために、ランズリーさんは村づくりに精を出した。
周りにフェンスを張り、貯水池を作り、洗濯物干しやリサイクル用のゴミ箱まで設置。断熱システムの2軒の家も、それぞれ1か月ほどかけてすべて手作りで完成させた。
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そのおかげで、モルモットたちは夏の間この家で、快適に暮らすことができるという。
完全閉鎖された屋外コミュニティには、バーベキューエリアやラウンジまであり、なんとも至れりつくせりだ。
『GuineaVale(ギニーベール)』と名付けられたこの村で、37匹のモルモットはのびのびと快適に過ごしている。

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結局は、この村は私の孫たちのために作ったんですよ。なにか思い出になるユニークなものを孫たちに残してあげたいと考えてね。それで、モルモット村を作ったというわけです。(ランズリーさん)
TikTokで注目を集める
おじいちゃんが作ったモルモット村に大喜びした孫たちは、「TikTokでシェアして!」と頼んだ。そこで、TikTokアカウント『guineavale』を作ってシェアしたところ、たちまち注目を集めるようになった。
多くのユーザーが動画を見てくれるようになったこともあり、ランズリーさんは村の運営維持にますます力を入れている。
村を運営していくのはかなり大変です。掃除は1日2回、最大90分はかかるし、高圧ホースでの洗浄となると、さらに時間がかかります。今後も、まだ村に教会やパブを作ることを考えているようだ。
ギニアベールは公共の場所として公開はしていないので、SNSは私がモルモットたちの日常生活を共有するのに最適な場所です。敷地内にいるモルモットの数は限界に達しているが、オスは意図的にメスから遠ざけられていて、ランズリーさんによるとオスに繁殖の野心はないという。
人々は、この大きなオープンエリアでモルモットたちを見るのが大好きなようです。(ランズリーさん)
ちなみに、生まれた赤ちゃんはしばらくは37匹と一緒に育てるが、時期ができたら別の家にもらわれているそうだ。
動画を見た人々からは、「この村に行ってみたい!」「私も3匹飼っているけど、かわいすぎる」「見てるだけで癒されるね」といった声が寄せられている。
References:Tasmania’s ‘tiny town’ for guinea pigs a TikTok sensation/ written by Scarlet / edited by parumo