基本的に本音でレビューすることを心がけているロケットニュース。
ライターによってやり方は色々だが、店から接待などを受けないために、飲食店の取材は事前に許可を得ないこともある。私も食べたあとに「記事にしたいな」と思ったら名刺を出して許可を得るパターンが多い(個人店の場合)。
お蔵入りになった取材に関する裏話というのは色々ある。心あたたまるものもあれば、粋なものもある。
いっぽうで、期待して行ったのに空振りになることもある。今回は、SNSでちょっとバズっていた店がすっかり変わっていた話をお届けしたい。(※店の特定を避けるためにフェイクを入れています)
・人気店のはずが…
所用でとある街を訪れたときのこと。普段、あまり行かない街に出かけるときは、なにか面白いネタが拾えないか、街をぶらぶらすることが多い。
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調べたところ、インスタで見かけて気になっていた珍しい料理を出す店が近くにあることが判明。しかも営業時間が1日に2〜3時間ほどと、めちゃくちゃ短い!
記事にできそうだと思ってさっそくお店に向かった。数年前に某くんグルメに紹介されたうえ、席数も少なく提供に時間がかかるため、行列になることも多いと聞いていたのだが、待つことなく入れた……というか、私以外に客がいない。
平日の昼だからかな? とも思ったが、なんとなく違和感があった。店に活気がないのだ。
・先会計での衝撃
入口をのぞくと、店主が店から出てきた……というか、店内に入るのを阻まれたというのに近かった。
「うちのお店は初めてですか? うちは先に注文して会計してもらってから席につく形になってます」と説明を受ける。提供に時間がかかるらしいので、最初はトラブル防止のシステムかなあと思った。
今は単品はなくて、セットだけになっているとのこと。でも、おやつのような類の料理だったので、セットとはいえ1000円ちょっとくらいだろうと思っていたのだが……。