
ツイートで救助要請をする
災害時に119番や110番などが使えない場合、Twitterで救助要請を行うこともできます。救助要請のツイートを行う場合には、現地の写真や住所、目印となる建物、Twitterカメラを使った正確な位置情報を投稿します。
救助要請ツイートは以下の方法で行います。
① 救助要請の内容を具体的に記載
② 救助を待っている場所の住所を具体的に記載
③ #救助のハッシュタグをつける
④ 写真を撮って状況がわかるようにする
ハッシュタグを使って被害状況を投稿・把握する
Twitterは気象サービス会社ウェザーニューズ社の減災プロジェクトに協力しています。「#減災リポート」のハッシュタグをつけ、位置情報をオンにして災害の状況を投稿すると、ウェザーニューズ社のマップおよびリスト上に反映されます。マップやリストに災害の状況が反映されることで、それぞれの地域の被災状況がわかります。また現在起きている災害から、今後どのような災害につながるか想定することもできます。たとえば、近隣で河川の氾濫が発生していることが分かった場合、自宅が浸水する可能性もあると注意できます。
自分の安否を知らせるためにツイートする
災害発生時にツイートすることは、自分が生存していることや安全な状況にいることを周囲に知ってもらう効果があります。「みんな大丈夫ですか?」「気をつけてください」など簡単な内容でも問題ありません。
キーワード検索を活用する
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Twitterにはキーワード検索機能(虫メガネのアイコン)が搭載されています。キーワード検索を行うことで欲しい情報だけをピンポイントに集めることができます。たとえば、「愛媛 状況」と検索をすると、「愛媛 状況」が含まれているツイートのみを表示できます。
災害時に役立つおすすめのSNS(Twitter)アカウント
ここでは、災害時に役立つ公的機関のおすすめTwitterアカウントを紹介します。
① 首相官邸(災害・危機管理情報)
② 気象庁防災情報
③ 防衛省・自衛隊(災害対策)
④ 総務省消防庁
⑤ 内閣府防災
各都道府県やお住まいの市町村の公式アカウントもおすすめです。
災害時のSNS利用の注意点とリスク
災害時のSNS利用の注意点は、悪質なデマや誤った情報が発信されやすいことです。東日本大震災や熊本地震の発生時にもデマが流され、悪質なデマを拡散した人は逮捕される事態になりました。
デマを信じた人が情報を拡散して多くの人の目に触れることで、事実であるかのように錯覚してしまうのがデマの怖いところです。デマや誤った情報を拡散しないためには、「災害時に役立つおすすめのSNSアカウント」で紹介した公的機関のツイートなどをチェックして情報の信ぴょう性を確認してください。
被災者の力になりたいという気持ちの行動でも、間違った情報を流すとデマを広げることにつながります。場合によっては被災者の不安を高めることや救助の遅れにつながることもあるので注意してください。

SNSのメリットやデメリットを正しく理解した上で活用して、防災に役立てましょう。
〈執筆者プロフィル〉
田頭 孝志
防災アドバイザー/気象予報士
田頭気象予報士事務所。愛媛の気象予報士・防災士。不動産会社の会員向けの防災記事、釣り雑誌にコラムの連載・特集記事の執筆、BS釣り番組でお天気コーナーを担当したほか、自治体、教育機関、企業向けに講演を多数、防災マニュアルの作成に参画。
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