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映画『アムステルダム』 ―史実とフィクションを融合させた愛と友情のクライム・ストーリー

キネマ旬報WEB

ありえないけど、ほぼ実話

『ザ・ファイター』(10)や『世界にひとつのプレイブック』(12)、『アメリカン・ハッスル』(13)などの傑作を生み出し、アカデミー賞の常連であるデヴィッド・O・ラッセル監督。彼が7年ぶりに監督&脚本を務め、実話を基に描いた『アムステルダム』のブルーレイ+DVDセット、4K UHDが2月8日(水)にリリースされる<デジタルは購入およびレンタルともに配信中>。

 

ある殺人事件が禁断の扉を開く

1930年代のニューヨーク。仕事仲間として働く医師のバート(クリスチャン・ベール)と弁護士のハロルド(ジョン・デヴィッド・ワシントン)は、ある日、何者かの策略で殺人事件の容疑者とされてしまう。濡れ衣を晴らすため、事件の鍵を握る富豪のトム(ラミ・マレック)の元を訪れた2人は、かつてアムステルダムで友情を誓い合った元看護士で芸術家のヴァレリー(マーゴット・ロビー)と再会。3人で事件の真相を追い始めるが、そこには彼らの想像を遥かに超える巨大な陰謀が隠されていた。

 

隅の隅まで超豪華キャストが総出演!

デヴィッド・O・ラッセル作品常連のクリスチャン・ベール、今やハリウッドで引っ張りだこの売れっ子マーゴット・ロビー、『TENET テネット』(20)で鮮烈な印象を残したジョン・デヴィッド・ワシントンが、固い友情で結ばれた男女を快演。さらに、ラミ・マレックやアニャ・テイラー=ジョイ、ゾーイ・サルダナ、マイク・マイヤーズ、マイケル・シャノン、テイラー・スウィフト、アンドレア・ライズボロー、極めつけのロバート・デ・ニーロと、主役級キャストがこれでもか!と登場。演技力が高い彼らのアンサンブルを観ているだけでもワクワクしてくる。

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とはいえ、主人公のバートを演じたクリスチャン・ベールのさすがの演技力には思わず唸る。戦争で右の眼球を失い、戦傷でコルセットをしなければまともに歩けない。腰の曲がった老人のようなその出で立ちは、筋肉隆々のバットマンを演じていた時とは別人のようだ。また、戦時中に負傷兵から取り出した弾丸をアートにしたり、即興の音楽を歌ったりと奔放な魅力を放つヴァレリーを演じるマーゴット・ロビーの美しさにも思わずため息が出てしまう。彼女の華やかな衣裳や生み出すアートにも魅了されてしまうはずだ。

 

世界を揺るがす陰謀と、3人の純粋な愛
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