
販売員の説明を受けて納得して購入した商品が、イメージとはまるで違うものだった……。誰しもこんな経験をすれば、怒り心頭に発するものです。状況にもよりますが、可能であれば返金してもらいたいものですよね。そこで実際にココナラ法律相談のオンライン無料法律相談サービス「法律Q&A」によせられた質問をもとに、説明と異なる高額セミナーの返金請求について松尾裕介弁護士に解説していただきました。
受講料40万円のセミナーを受講したが…
相談者のmako(仮名)さんは、受講料40万円のセミナーを受講しましたが、事前に入手していた情報とは異なり、無料で手に入るような情報の薄い内容でした。
インターネット上では、起業の心構えのような内容である旨の告知がされていました。ところが、実際にはFXの基本情報、FXアプリの登録・エントリー方法といった内容で、FX会社が初心者向けに提供している情報となんら変わらないものでした。
深く後悔したmakoさんは、主催の企業に対し、返金を要求することを検討しています。ただ、気になっていることもあります。
makoさんは、事前に十分に確認しなかったことを悔いていますが、講座受講料に見合わない内容に、強い憤りを感じています。
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そこで、ココナラ法律相談「法律Q&A」に次の4点について相談しました。
1.全額または一部でも返金は可能なのか。
2.一般的に無料で手に入る情報を教えることは、違法でないのか。
3.不当に高額であることを証明する証拠がないが、法的手段を取れるのか。
4.不当表示防止法のような法律で罪を問える可能性はあるのか。
高額セミナー返金の可能性は
高額セミナーで、タダ同然の情報しか提供されなかったにも関わらず高額なセミナー代金や受講料を支払ってしまったといった場合には、状況や内容によっては、全額または一部の返金ができる可能性があります。