
この世から旅立った猫と飼い主との再会を描いた絵本『ただいまねこ』(NHK出版)が2023年2月10日に刊行される。発売前に「NetGalley」で公開したところ、心温まるレビューが殺到。現在、学校現場でも重要視されている「デス・エデュケーション(死を通してよりよく生きることを考える教育)」にも最適な一冊だ。
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この絵本の主人公は黒白猫のちびた。毎日ごろごろ、穏やかな日々を送っている。そんなある日のこと、仲間の猫が「きょうは、年に一度のおうちに帰る日だよ」と、言い出した。訳がわからず渡された三角の布を頭につけると、ちびたは思い出す。自分はあかりちゃんのうちの猫で、彼女たちとかけがえのない時間を過ごし、年老いたある日、死を迎えたことを──。
大切なものとの別れは、誰にとってもつらく悲しいものだが、本書の中ではその先に訪れる穏やかで静かな時間を描いている。現在、学校現場でも重要視されている「デス・エデュケーション(死を通してよりよく生きることを考える教育)」にも最適な一冊。猫好きな人だけでなく、そうでもない人にも読んでもらいたい絵本だ。