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幼少期の思い出話…父母が生き霊の我が子に「躾ができなくなった」ワケ

幻冬舎ゴールドライフオンライン

毒親の支配に苛まれる清美は、ある日見えない友人と出会う。彼女は自らの幸せを手繰り寄せることができるのか。絶望の中で藻掻く青少年に贈る、精神的自立と安寧のための物語。※本記事は、深山れいこ氏の小説『瞑想物語 若竹の日々』(幻冬舎ルネッサンス新社)より、一部抜粋・編集したものです。

タケル──天国と地獄

「さあ、続けるよ。要不要の原理が働いて、日々の思いや行いが良いか悪いかで諸体の構成質量は決まってくるから、誰が裁くのでもなく、自然に、それぞれの比重に応じて、相応しい場所に収まっていくんだよ」

「毎日良い子にしていれば、死後の世界で性格の悪い人達と一緒に過ごさなくても良いんだ。あーあ、やっぱり早く死後の世界に行きたいな」

清美の厭世観はかなり重度と見える。

「まあまあ、物質界でなければ体験できないことも多いのだから、折角生まれて来たんだ、生きている内に色々学ぼうよ……夜も随分更けてきた。清美ちゃん、少し寝た方が良いよ」

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「そうね。あーあ、今日のこの日は、忘れられない日になりそう」

「明日は日曜日だから、この続きは明日ね」

清美は、家の中に入ると空気の温かみを感じると同時に、体が夜気によって、すっかり冷え切ってしまっていることに気がついた。何しろ、憑依されるなどという体験は初めてのことだから、寝床に入ってからも興奮がしばらく冷めずにいた。しかし、ちょーじのこと、タケルのこと、思いも寄らない出来事を思い出しては反芻しているうちに、いつの間にか寝入ってしまっていた。気が付いたのは、翌朝の10時を少し回った頃だった。

軽いブランチを済ませて、歯を磨いていると、タケルの声がした。

「どう? よく眠れた?」

「ええ、気が付いたら、ぐっすり眠っていたわ」

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