『バビロン』の舞台は、ゴールデンエイジ(黄金時代)と呼ばれた1920年代ハリウッド。サイレント映画からトーキー映画へと移り変わる時代に、富と名声、野心に彩られた映画業界で夢を叶えようとする男女の運命を描く。ピット、ロビーのほか、トビー・マグワイア、サマラ・ウィーヴィング、オリヴィア・ワイルド、キャサリン・ウォーターストン、ディエゴ・カルバ、レッド・ホット・チリ・ペッパーズのベーシスト、フリーなど多彩なキャストが集結している。
本作の楽曲を手がけたのは『ラ・ラ・ランド』の音楽を担当したジャスティン・ハーウィッツで、『ラ・ラ・ランド』の2倍以上の楽曲を制作したという。1920年代のハリウッド、すべてのエンターテインメントが急速に発展を遂げるなか、“ジャズ・エイジ“とも呼ばれるように、ジャズミュージックも黄金期を迎えていた時代を描くとあって、いまも残る当時のサウンドからインスピレーションを得ながら、ハーウィッツならではの研ぎ澄まされたセンスを融合させて作り上げられた珠玉の楽曲となった。第80回ゴールデングローブ賞で作曲賞を受賞、そして第95回アカデミー賞でも作曲賞にノミネートされ受賞最有力候補の呼び声が高いハーウィッツの音楽は、本作の大きな見どころ、聴きどころの1つなっている。
Spotifyの『バビロン』公式プレイリストでは、津田とよしひろが、『バビロン』を筆頭に映画音楽の魅力を語るスペシャル対談も大きな反響を呼んでいる。普段から様々な映画のサウンドトラックを愛聴しているという津田が、よしひろとともに、終始ワクワクのとまらない濃密トークを展開。映画音楽をよく聴きながら過ごしていたという少年時代の思い出エピソードや、ジョン・ウィリアムズ、ハンス・ジマーといった映画音楽界のレジェンドたちへの大いなる愛を語り、本作の豪華キャスト・スタッフに本場ロサンゼルスでインタビューをしてきたよしひろからの貴重な証言なども飛びだし、津田も「テンション上がるわぁ~!!」、「内臓が躍る!」、「音楽角度からの映画話、楽しい!」と大興奮で約1時間弱をかけて、徹底的に語り尽くしている。
スペシャル対談の告知映像を観るだけでも、2人がとても楽しそうに語る様子が垣間見られるが、Spotifyでの完全版をチェックすれば、『バビロン』を100倍楽しめること間違いなしだ。
文/山崎伸子