【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】
◆先週の血統ピックアップ
・2/5 きさらぎ賞(GIII・中京・芝2000m)
2番手を追走した断然人気フリームファクシが直線で早めに抜け出し、外から迫るオープンファイアをアタマ差抑えました。昨年10月の東京新馬戦はミッキーカプチーノ(ホープフルS-5着)の2着に敗れたものの、未勝利戦→1勝クラス→重賞と3連勝で重賞タイトルを手にしました。ちなみに新馬戦3着馬グリューネグリーンは京都2歳Sを勝っています。
ディアドラ(英G1ナッソーS、秋華賞など重賞5勝)、リューベック(ニュージーランドトロフィー-3着)、オデュッセウス(兵庫ジュニアグランプリ-3着)の半弟にあたる良血。母ライツェントは未勝利馬ですが、ランフォルセ、ノーザンリバーと2頭の重賞勝ち馬が兄弟にいます。
2代母ソニンクの一族はロジユニヴァース(日本ダービー)、ソングライン(安田記念)を筆頭に多くの活躍馬が出ており、活力に衰えが見られません。
父ルーラーシップは昨年の最優秀2歳牡馬ドルチェモアの父で、現3歳世代には他にキングズレイン、ドゥアイズ、メイクアスナッチといった活躍馬がいます。層の厚い世代といえるでしょう。
◆今週の血統注目馬は?
・2/11 雲雀S(3勝クラス・東京・芝1400m)
東京芝1400mと相性のいい種牡馬はエピファネイア。連対率25.6%は、2013年以降、当コースで産駒が20走以上した106頭の種牡馬のなかで第1位。当レースにはフォラブリューテが登録しています。現在4連敗中ですが、芝1400mは昨年勝った紅梅Sと同距離。展開が向けば一発があります。
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2023年2月7日