◆新たに立ち上がったS.LEAGUEは1年間通してのシーズンを設定
「3×3 S.LEAGUE 2022−23 FINAL SEASON Round.14-15」がららぽーと堺で開催。S.LEAGUE(以下Sリーグ)は2022年に発足した3×3バスケットボールの国内リーグだ。
Sリーグの大会を運営する株式会社ウィルの鄭竜基氏は、「いくつかのチームから『短期的ではなくシーズンで戦うリーグができないだろうか』というお話がありました。強化の部分でもシーズンを通して積み上げていくこともできるし、スポンサーからも長期のほうが支援を受けやすい。また参加する選手のモチベーションアップにもつながるということで、Sリーグが立ち上がったのです」と、設立の経緯を語ってくれた。
こうして昨年の5月にスタートしたSリーグの初年度は、1stシーズン、2ndシーズン、FINALシーズンに分け、現在はFINALシーズンを実施中。1つのシーズンは約3カ月の期間で行われ、シーズン間はチームの強化や選手の入れ替えなどの期間にあてることにし、その後、次のシーズンが始まっていく。登録はシーズンごとに1チーム8名。シーズンごとにメンバーに入れ替えることも可能なのだが、ファイナルシーズンは両シーズンに参加した8名に限定とした。
当初は、年間参加枠10チーム+OPEN枠2チームの12チームでスタートし、各ラウンドをお試し期間のように参加できる制度を設けていたが、2ndシーズンからは3チームの参入が決定。1stシーズンに参加していた「WILL」はチーム活動を休止。大会形式は12チームを4プール各3チームに分けて、予選を行うレギュレーションを採用している。こうすれば、少なくても1日2試合はプレーできるので、積み上げの強化の礎になっていると言えるだろう。
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◆ららぽーと堺の『スタジアムコート』はまさに3×3のための空間
1月28日、29日、FINALシーズンのラウンド14と15が「三井ショッピングパーク ららぽーと堺」で開催された。昨年の11月にグランドオープンしたショッピングエリアの中にあるのが、大会が行われたスタジアムコート「Fansta X Stadium(ファンスタクロススタジアム)」だ。フードコートと隣接し、食事をしながら気軽に試合が見られるだけでなく、国内商業施設の屋内型としては最大級の542インチのメインビジョンも設置。また、「Fansta X Stadium」を取り囲むように2階壁面に設置されたリボンビジョンによって、本物のスタジアムさながらの臨場感を演出されており、選手たちのテンションが上がるのは容易に想像できる。
28日のラウンド14には10チームが参戦(2チームは欠場)。予選リーグのあと、各プール1位が準決勝、決勝を争った。
14ラウンドの組み合わせ
・プールA/REVUNITE TOKYO WEST、SAKURA、SAITAMA LIPLA
・プールB/TEAM Q4湘南、Dominate、Solviento Kamakura(欠場)
・プールC/茨城BACK BONE、信州松本ダイナブラックス、KOTO PHOENIX(欠場)
・プールD/BEEFMAN、SAITAMA WILD BEARS、CHOFU SHEEP
セミファイナル第1試合は、REVUNITE TOKYO WESTとTEAM Q4湘南が対戦。序盤からTEAM Q4湘南がリードする展開に。TEAM Q4湘南は最後までREVUNITE TOKYO WESTにペースを渡さず勝利。決勝にコマを進めた。
セミファイナル第2試合は信州松本ダイナブラックスとBEEFMANの組み合わせ。試合はBEEFMANが連続2ポイントで先行するも、信州松本ダイナブラックスがジリジリと追い上げる展開にとなる。しかし、逃げ切ったBEEFMANが決勝進出を果たした。