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スクリーンヒーロー産駒はコンスタントに重賞ウイナー輩出

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スクリーンヒーロー産駒はコンスタントに重賞ウイナー輩出

【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】

◆先週の血統ピックアップ

・2/5 東京新聞杯(GIII・東京・芝1600m)

 好枠を利してハナを切ったウインカーネリアンが後続の追撃を振り切って逃げ切りました。昨夏の関屋記念以来となる重賞制覇です。前後半800mずつのラップは45秒8-46秒0とほぼ同じ。スローペースだった関屋記念に比べると地力が問われる流れとなったので、馬が力をつけた感があります。

 父スクリーンヒーローは、モーリス、ゴールドアクター、ウインマリリンなどの父。JRAの重賞勝ち馬は12頭を数え、今年は愛知杯を勝ったアートハウスに次いで2頭目の重賞勝ち馬となります。

 母の父マイネルラヴはスプリンターズSの覇者。母方にマイネルラヴを持つスクリーンヒーロー産駒は走っており、ウインカーネリアンの他にマイネルグリット(小倉2歳S)、マイネルウィルトス(アルゼンチン共和国杯-2着)、レオンドーロ(3勝クラス)、ウインアキレウス(3勝クラス)などコンスタントに活躍馬が出ています。連対率29.2%、1走あたりの賞金額377万円は、スクリーンヒーロー産駒全体の15.7%、182万円を大きく上回っており、ニックスといっていいでしょう。

◆今週の血統Tips

 過去10年間の皐月賞馬の臨戦過程を調べると、半数の5頭は共同通信杯から直行しています。共同通信杯は皐月賞に直結する最も重要な前哨戦といえます。東京芝1800mと中山芝2000mは、コース形態も左右の回りも異なるのですが、これだけ結びつきが深いのは、要するに共同通信杯のメンバーレベルが高いということです。

 今年もダノンザタイガー、ファントムシーフ、レイベリングといった実績馬に加え、1戦1勝のタスティエーラ、タッチウッドなどハイレベルなメンバー構成です。過去10年間に3勝しているディープインパクト産駒は不在ですが、2勝しているハーツクライ産駒はダノンザタイガーが登録しています。ダノンザタイガーの母シーズアタイガーは、アメリカで現役生活を送り、2歳時にG1を制覇。2歳女王決定戦のBCジュベナイルフィリーズでも1位入線を果たしたものの、2着に降着となりました。

 ちなみに、このとき繰り上がりで優勝を果たしたのはリアアントニアという牝馬で、のちにノーザンファームが輸入し、ローズSとアルテミスSを勝ったリアアメリアを産みます。

 シーズアタイガーは、大一番で降着されてしまったとはいえ、2歳牝馬チャンピオンのタイトルは獲得します。息子のダノンザタイガーが重賞を勝てば、繁殖牝馬の実績でリアアントニアに追いつきます。

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