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映画「マイスモールランド」ー国境を越えて生きようとする少女の青春映画

キネマ旬報WEB

第96回 キネマ旬報新人女優賞受賞をはじめ、山路ふみ子映画賞、報知映画賞、毎日映画コンクールなど、2022年度の映画賞新人賞を総なめにした感がある嵐莉菜が主演した、川和田恵真の監督デビュー作「マイスモールランド」のBlu-ray&DVDが現在発売中。また2月10日からは2週間限定で新宿ピカデリー、MOVIX 川口、なんばパークスシネマの3劇場にて凱旋上映も決定。さらに2月13日には新宿ピカデリーにて嵐莉菜、川和田恵真監督の登壇する舞台挨拶も実施されることとなった。

 

日本のクルド人家族を襲う理不尽な現状

この映画は、2000人近くのクルド人が住むという埼玉県で暮らす、難民申請中のクルド人の一家を主人公に、在留資格を失った彼らが、理不尽な社会と向き合いながら自分の居場所を探していく姿を、一家の長女で高校生のサーリャを中心に描いたものだ。

在留資格を失えば、日本で働くことは認められず、住んでいる県から許可なく出ることもできず、病気になっても保険がきかない。大学受験を控えたサーリャは、それによって小学校の教師になるという夢に向かって進むことが難しくなり、県境を越えた東京のコンビニでアルバイトすることもできなくなる。解体工事の仕事をしていた父親は、不法就労していることが露見して入国管理局に収容され、いつ釈放されるかもわからない。母を亡くし、中学生の妹と幼い弟の面倒を見る生活が、サーリャ一人の肩にのしかかってくる。川和田監督は日本で暮らすクルド人に取材して、彼らが直面している問題を劇中に織り込みながら、難民に対するこの国の在り方に警鐘を鳴らしている。一方で自身もイギリスと日本のルーツを持つ監督は、5つの国のルーツを持つモデルの嵐莉菜を主演に抜擢し、日本人として生きたくてもその外見から偏見を持たれてしまう状況を映し出している。

 

鮮烈なデビューを飾った、主演の嵐莉菜

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これが映画初出演の嵐莉菜が魅力的で、クルド人としての誇りを失わないで生きようとする父親に反発しながら、ルーツに左右されず自分の居場所を見つけようともがくサーリャを、入神の演技で表現している。サーリャはバイト仲間の聡太(奥平大兼)に心を開くが、ふたりの前にも在留資格を持たないクルド人という壁が立ちふさがる。様々な困難に直面しながらも、前を向いて生きようと強い決意を示す嵐莉菜のラストの表情に、新たなスターの誕生を確信した。

 

95分に及ぶ特典映像を収録!

特装限定版のBlu-rayには40分を超えるメイキング映像や、アムネスティ国際映画賞特別表彰に輝いたベルリン国際映画祭での監督挨拶、さらには公開時のイベントや公開初日の挨拶風景など、95分に及ぶ映像が収録された特典ディスクがついている。

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