前日に自身のトレードを要求したと報じられたカイリー・アービングは、右ふくらはぎの痛みを理由に欠場。ケビン・デュラント、ベン・シモンズ、TJ・ウォーレンら主軸の多くを欠いたチームは、エドモンド・サムナー、セス・カリー、ジョー・ハリス、ロイス・オニール、ニック・クラクストンの先発5人+ベンチメンバー5人で試合に臨んだ。
試合は立ち上がりからウィザーズに高確率でゴールを許し、第1クォーターを終えて25-44、前半終了時点で55-73と苦しい展開に。渡邊は第1クォーター残り5分2秒から出場。第2クォーターは同8分2秒にコートに入ると、無得点ながらアシストとブロックを1つずつ記録した。
【動画】大逆転を演出!"日本代表"渡邊&“日本生まれ”トーマスのウィザーズ戦ハイライト 劣勢のネッツは後半、猛反撃を見せる。サムナーの連続得点を皮切りに、ベテランのパティ・ミルズが連続3ポイント、さらに控えで“日本(横須賀)生まれ”のキャム・トーマスも続いて第3クォーターを終えて92-99と7点差。さらに第4クォーター残り8分53秒には左コーナーから渡邊が2試合ぶりの3ポイントを突き刺し、100-102の2点差まで詰め寄る。
渡邊はその後の守備でもクリスタプス・ポルジンギスのオフェンスファウルを誘発する好プレーを披露。勢いの止まらないネッツはトーマスが速攻のダンクや3ポイントで得点を重ね、残り5分46秒にこの試合初のリードを奪う。終盤もリードを奪い合う1点差の攻防を制し、価値ある勝利を収めた。
最大23点ビハインドを引っくり返したネッツはトーマスがキャリアハイの44得点(第4Q19得点)、5アシスト、アービングに代わって先発を務めたサムナーも自己最多の29得点と脇役陣が爆発。そのほか、クラクストンが15得点、13リバウンド、3ブロック、ミルズが13得点、渡邊は3ポイント1本の3得点ながら、終盤は守備のワンポイントで起用されるなど、陰でチームを支えた。
ネッツの次戦は6日(日本時間7日)、ホームでロサンゼルス・クリッパーズと対戦する。
構成●ダンクシュート編集部