グランドスラム(四大大会)で挙げた計20勝のうち、ウインブルドンで史上最多8度の優勝を誇るフェデラー氏については、昨年10月下旬にも「ウインブルドンでコメンテーターとしてデビューを飾るかもしれない」と大々的に報じられていた。
そしてこのほど英メディア『The Telegraph』が配信した記事によると、現在同氏はBBCで同大会の解説を行なうことについて「協議を進めている」という。
引退を発表した際には「これからもテニスとの関わりを保ち続ける」と宣言していたフェデラー氏。以前受けた海外メディアのインタビューでは「コメンテーターやジャーナリストといった仕事をすることはないだろうと思っていた」と明かしていた。
一方で、「風変わりな試合の解説をして、そのような形で(テニス界やウインブルドンに)恩返しをする。その姿を自分自身で想像できれば、もしかするとコメンテーターになることもあるかもね」とも語っていた。
すでに話し合いを進めているとなれば、フェデラー氏がコメンテーターの仕事に高い関心を示していたのは間違いないだろう。5カ月後には聖地ウインブルドンでテニス界の英雄の“名解説”が聞けるかもしれない。今後の動向にはファンからも注目が集まりそうだ。
文●中村光佑