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女子大生・元会社員が映画業界で働くために身につけた「現場経験」とは? 内定者2人に実情を聞いてみた

キネマ旬報WEB

左:池田さん、中央:大間知さん、右:取材にご協力頂いたTMS代表の松澤さん

スマートフォンの普及で常に動画が観られる環境になり、YouTubeやTikTokなどで自ら映像コンテンツを配信できるし、Amazonプライム・ビデオやNetflixでいつでも好きな映像作品が観られる。当たり前のように身近に映像コンテンツが溢れている今、映像や映画が好きで、もしも作ることを職業にしたい、と思ったら、みんなどうしているんだろう。

今回は映画・映像業界へ就職するために、映像制作を実践的に教えているTMS東京映画映像学校で、その道へ踏み出そうとしている二人に話を聞くことにした。

インタビュー前に授業を見学

インタビューの前に、少し授業を見学させてもらった。「MV実践」で、現役の講師が手掛けたドラマのエンディング映像を見ながら、音楽と映像を合わせていった過程を解説する。アップテンポに合わせて目まぐるしく映像が変わり、曲調に合う色合いがふわっと変遷していく。

「歌詞によって映像の雰囲気を変えたりしますか?」「うーん、僕は歌詞は意識しない。曲調だけで合う映像の入れ方を考えるかな」「曲先ですか?」「うん、曲をもらって、最初のイメージから構想していく」質疑応答がとても実践的。こんなふうに、プロとして手掛けるための技術や理論、マインドが毎時間作られていくんだ……と実感。

カメラ、編集、照明、録音からプレゼンまで、現場参加以前に様々な知識を習得する。もうすぐ実際にやるんだ、と感じないとこんな質問も浮かばないだろうなーと、衝撃を受けた。

いつかは監督作を撮れるカメラマンに いつかは海外で映画を撮りたい!プロカメラマンを目指す池田啓将さん

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池田啓将さん(25歳)は、大学卒業後、3年の商社勤務を経て、映像制作の道に進もうという目標を抱く。

「もともと映像は好きだったけど、社会人になってから自分の時間・仕事について考えたとき、今の仕事で定年までできるイメージが持てなくて。楽しいこと・好きなことでがんばれたらいいなと」

目指すは撮影監督。映像を1から学びたかったので、TMS東京映画映像学校で学び始めた。1年制で、基礎技術の講義と数多くの現場で体験を踏むことで学んでいく。課題作品や擬似体験ではなく、実際の映画やドラマ、CMやMVの制作現場に参加する。「見学」ではなく、指示を受けながら作業をする。ギャラも支払われる。それが、他の映画映像専門学校と大きく異なるところだ。参加することで覚えてもらえて、プロとの人脈と実績を得ることができる。

だけど、撮影現場に、取材じゃなく、見学でもなく、スタッフとして参加するって、いったいどんなものなんだろう? いまいちイメージがわかなくて、池田さんが現場に行ったときの話を聞いてみる。

池田さんが、講師で現役カメラマンに付いて最初に行ったのが、マクドナルドのハッピーセットのCM撮影。プロのカメラマンによるワンカットワンカットに迫力があり、その所作のカッコよさにとときめいたという。

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