
間もなくやってくるバレンタイン。もうお目当ては見つかりましたか?さまざまなチョコレート商品があるなかでもチェックを欠かせないのは、新しく登場したニューフェイス。
美味しさだけではなく、見た目やシェアしたくなる焼菓子をご紹介するこの連載。第51回目は、2023年春夏に開業予定の注目店「LIFENRI(リフェンリ)」の「リフェショコラ5点セット」をご紹介します。
スイーツ好き必見!2023年に東京で開業予定のパティスリー
2023年に開業予定のお店で、私がもっとも注目しているのが「リフェンリ」です。オーナーの清水 佑紀さんは、東京・成城学園前の成城アルプスで6年半経験を積んだあと、惜しまれつつ閉店した東京・自由が丘のオリジンヌカカオでシェフパティシエ兼シェフショコラティエとして活躍。企業の商品開発の責任者を経て、2023年春夏に東京エリアでの開業へ向けて準備を進めています。

そんな中、オンラインショップやポップアップイベントでの販売で着々とファンを増やし、開業前にも関わらず阪急うめだの催事に昨年出店。さらに、ジェイアール京都伊勢丹のバレンタイン催事「サロン・デュ・ショコラ」に出品するなど快進撃が止まりません。
店名は、Life(生活)+Enrichment(豊か)の造語。「日常のさまざまなシーンで豊かな気持ちを添え、大切な人への架け橋になれるように」という想いが込められているそう。そんな店名を冠した看板商品が、「リフェショコラ」というブラウニーです。
「ブラウニー=甘い」が覆る後味とソフトな口当たり
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まず、上面にのったゴツゴツとしたショコラクランブルが目を引きます。さっくり、シャリッとした食感にしっとりとした生地が口の温度でみるみるうちに溶けていき、フルール・ド・セルという天日塩のほのかな塩気によってチョコレートの濃厚な輪郭がくっきりと浮かび上がります。
その贅沢感にうっとりしていると、後味は思いのほか重くなく、軽い口どけはまるで魔法のよう!

おいしさの鍵を握るのは、フランス・ヴァローナ社のカカオ分80%のチョコレート。カカオの固形分と油脂分の割合を逆転させたチョコレートで、濃厚感を強く打ち出しつつも重くないソフトな口どけに。
そのほか、小麦粉など原材料の配合や、生地を混ぜる際の空気の入れ具合などに意識を向けることで、従来のブラウニーとは一線を画すおいしさに仕上がっています。

冷蔵庫で冷やすと生地が引き締まり、舌の上でゆっくりと口どけていく感覚がなんとも幸せです。