1月31日、「稲荷兄弟」(登録者数39万人)が「【ご報告】所属事務所を脱退します。【個人勢逆戻りYouTuber、爆誕】」と題する動画を公開。大手YouTuber事務所・UUUMからの退所を報告しました。
「クソお世話になりました」
稲荷兄弟は、“陰キャ”な兄「凌」と“陽キャ”な弟「俊」の兄弟YouTuber。動画では狐の仮面やマスクなどで顔の半分を隠していますが、ファンからは「イケメン」との呼び声が高く、アイドル視する女性ファンも少なくありません。
冒頭、凌は1月31日をもってUUUMとの専属契約を終了したことを報告しました。「色んな夢を持ってこの活動を始めました」と振り返り、“叶った夢”と“叶えられてない夢”があると話す凌。“叶った夢”の1つとしてUUUMへの所属を挙げ、憧れの人たちと同じ土俵に立てたことが「すごい誇らしかった」としみじみと語ります。一方で、詳細には言及しなかったものの、所属したことで動画を出せなくなるなどの悩みもあったそう。
そんな中、UUUMからは「このままじゃ多分きっと、インターネットでやっていけないかもしれませんよ」と発破をかけられていたと明かします。2人は「ここ1〜2年、目に見えた活動ができていなかったのも事実」「ほぼほぼ止まっていたと言っても過言ではない」と振り返り、「端的に言うと僕達の実力不足」と退所理由を語り、「バチクソメチャクソ悔しいです」と現在の心境を打ち明けました。
「UUUMとクリエイターっていうのはwin-winの関係じゃなきゃだめなんですよ」とも語り、「求める期待に答えられる実力ではない以上、これはしょうがないのかな」と残念そうに話します。その後UUUMに対し「クソお世話になりました」と言って頭を下げ、ファンに感謝を伝えました。
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その後、凌は「ここで終わるつもりはねぇ!!」と声を上げ、「もっかいUUUM入るわ!!」と宣言します。UUUMからは「もっかい上がってきてくださいよ」と言われたといい、UUUMに加入→脱退→再加入する「意味わかんねえ存在」になりたいと目標を語ります。そして「肩書きも失ったし、後ろ盾もないけどゼロからもう一回クソ頑張るんで、皆さんまだ俺たちを見ててください」と視聴者に呼びかけました。
青木歌音なども退所、きりたんぽは業務提携終了か
ちなみに、“元男の子YouTuber”として知られる「青木歌音」(同47万人)も1月20日にUUUM退所を報告しています。青木は退所理由として、UUUMのビジネス方針が変わり自身のスタイルに合わなくなったこと、UUUMが推奨するグッズ展開や企業案件を自身は好んでいないことを挙げています。
それ以外にも、2月3日までにUUUMのウェブサイトから「マグロヘッド」(同42万人)、「ぴよのカエルch」(同33万人)、「わさびの食べる音」(同24万人)、「チャンネル隊長」(同21万人)の記載が削除されており、これらのYouTuberは退所したものと考えられます。
また、昨年UUUMとの専属契約を終了し、業務提携となっていた人気女性YouTuberの「きりたんぽ」(同136万人)も同様にウェブサイトから削除されており、業務提携を終了したとみられます。
きりたんぽを除くと、2月3日にまでにUUUMのクリエイター紹介ページから削除されたのは7組で、逆に追加されたのは「しろくる」(同30万人)、「あかさかの箱」(同25万人)の2組となっています。
ヒカキンやはじめしゃちょーが所属する大手YouTuber事務所であるUUUMは、数年前からクリエイターの退所が相次いでおり、2021年10月に「インフルエンサー・ギャラクシー事業」を発表。YouTubeの広告収入主体のビジネスモデルを転換し、イベントやグッズ販売などへ注力するとともに、約300組いた専属クリエイターも半減させると宣言しています。