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鳥取県が自治体初の「メタバース課」を立ち上げ! 日本初のAIアバター職員採用でお披露目の発表会

OVO

 知事が会場へのサービスで「趣味は何でしょうか?」と尋ねると、「YAKAMIHIME」さんは、緊張しているのかシステムがまだこなれていないのか、やや時間をおいて「人と話すこと、友達を作ること、メタバースを散策することが好きです。あとは大好きなウサギのお世話です」とアニメっぽい声で返事をしてくれた。

 抱負を聞かれると、また少し時間をおいて「鳥取メタバースを、安心・安全で誰もが楽しめる活気あるオンラインワールドにするためにお手伝いできればと思っています。そして世界中に鳥取県の魅力を発信していきたいです」と返し、知事が思わず「合格です!」とうれしそうなのがほほ笑ましかった。

 近年多くの自治体が抱える人口減少や高齢化、コロナ禍による経済の衰退について、人口最少県の鳥取県でも従来からさまざまな取り組みを行ってきた。新しい「メタバース課」の本当の目的は、メタバース空間内での情報発信を通じて、定住人口でも観光に来た交流人口でもない、地域と多様に関わる「関係人口」を創出することだ。NFTを活用して鳥取を応援するようなプロジェクトが生まれたり、メタバース上で鳥取県の魅力を発信したりと、リアルな観光や物産振興のほかに新たな関わり方が生まれることを県では期待しているという。

 この日、最も印象的だった平井知事の言葉は次のようなものだった。

 「今年は鳥取砂丘が有名になってちょうど100年。そのきっかけは、有島武郎の詠んだ『浜坂の遠き砂丘の中にして わびしき我を見いでつるかな』という歌。ここから鳥取砂丘は観光地化していった。それから100年。今度はメタバースの世界に乗り込んでいく。ぜひ多くの皆さんが鳥取と出会いにメタバースにやって来ていただければ」。

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