9.11同時多発テロの被害者と遺族合わせて約7000人に補償金を分配する大事業に挑んだ弁護士チームは、“命の値段”をいかに算出したのか──。感動の実話をマイケル・キートンと「スポットライト 世紀のスクープ」製作陣の再タッグで映画化した「ワース 命の値段」が、2月23日(木・祝)よりTOHOシネマズ シャンテほかで全国公開。新場面写真5点ならびにジャーナリスト、経済学者、弁護士、法律家ら識者21名のコメントが到着した。
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主演だけでなくプロデューサーも務めたマイケル・キートン。原作となった回想録『What is life worth?』の著者ケネス・ファインバーグ弁護士と面会し、意気投合したことで一気に実現へ向かったという。「私たちは皆、9.11同時多発テロが起こったあの日、自分がどこにいたかを覚えていますし、あの事件が国や世界に与えた影響も覚えています。この脚本は本当によくできていたので、私は俳優としてだけでなく、プロデューサーとしても参加したいと思いました。この話を伝えることは重要です」と彼は語っている。
場面写真は、そんなキートン演じるケン・ファインバーグが大学で行う「命の価格」についての講義、被害者への説明会シーンなどを切り取っている。
各者コメントは以下(敬称略、順不同)。
人の命に値段などつけられる筈がない。
この、あまりにも難しい問題に唸らざるを得ない。
そこに自ら立ち向かっていく主人公に
不謹慎ながら、しびれてしまった。
田原総一朗(ジャーナリスト)
経済学は、人々を一律に数字で取り扱おうとする。この映画は、その罪深さを告発している。人間はひとり一人異なる人生の背景を持っている。カネを超えて、その背景に迫る主人公の姿に、魂を揺さぶられた。
森永卓郎(経済アナリスト)