
テレビっ子のライター“てれびのスキマ“が、昨日観た番組を記録する連載「きのうのテレビ」。バラエティやドキュメントの中で起こった名場面、名言、貴重な会話の数々を書き留めます。2020年から毎日欠かさず更新中。
『アンタウォッチマン!』
先週に引きつづき、今田耕司を特集。今回は千鳥・大悟、サバンナ高橋が証言。
大悟はMCとしての今田の特徴を「後輩が小さい声で言ったおもしろいことを、今田さんが大きい声で言ってくれるんですけど、そのときに『今、大悟が言ったんやけど』ってちゃんとつけてくれる」と語ったうえで「今田さんは基本的にスベらせにいかない人」だと評す。「『今、スベったな』みたいなツッコミはほぼしない。“スベってるお風呂”に入ってくる。一緒にそこに入ってきて一緒にスベってくれる。あの人、変な人やから気持ちいいんやと思います(笑)。それでヒリヒリしてるのが。崖から落ちそうでも、小指の関節1個でも引っかかってれば上がってくる」と。
そして「ただ諦めないだけの人かも」と結論づける。それはMCとしてだけではなく、プレイヤーとなったときも同じ。『テレビ千鳥』の「顔面テープ選手権」に出てもらったときも、充分撮れたでは満足せず、しつこく貪欲に誰よりも時間をかけて笑わせていた、と。
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千鳥の東京進出を後押ししたのも今田だという。千鳥は『今ちゃんの「実は…」』に2019年までレギュラー出演していたが、ロケとスタジオで2日取られる番組。「大阪で何もない頃から出してもらった番組なんで、こっちから『卒業させてください』って言いにくいじゃないですか。そう思ってたら今田さんのほうから『卒業しいや』と言ってくれた」と。
大悟がこうしてまじめなトーンで長時間話すのはとても新鮮。それだけ恩義と敬意があるのだろうなとその語り口からも感じた。
『あちこちオードリー』
ゲストは今田耕司と西野未姫。結婚について今田は「渦の中にいるよ。(テレビ的に)『したい』って言ってええんか、『したくない』って言ったほうがいいんかなって」「俺ぐらいじゃない? こんなご時世にパーソナルなことガンガン言われてるの」と冒頭で言っていたが、山本圭壱と結婚したばかりの西野と一緒だということもあり、大半は結婚・恋愛・私生活の話に。ちなみにペッパー君は入院中だという。切ない。
番組終盤になりようやく仕事の話に。今田が30代後半のころ、マネージャーから「たぶんやらないだろうと思われているところがあると思うんですよ」だから「全部お仕事1回入れていいですか?」と言われてたことが転機だったのではないかと振り返る。それから「こういう仕事もやってくれるんだって(周囲から思われるように)なった」と。こういう話をもっと聞きたい。
改めて冷静に考えてみたら(『あちこちオードリー』出演を)異常な仕事なのではないか、と今田は言って「何やってんの? お店の設定で」と笑う。以前、脳波を調べてもらったら東野も今田も「真っ赤っか」だったと。「その分、麻薬物質みたいなものが出ているらしい」と語り、知らず知らずのうちにストレスが溜まっているのではないかという。『やりすぎコージー』で東野が大橋アナの背中をずっとテーブルに押し付けるといった奇行を回想。今田「ものすごく怖かった(笑)」。