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「普通の言い方」が場の雰囲気を悪くする。提案がすんなり通る「ちょい足しことば」とは?

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さりげなく品と気づかいが伝わる ちょい足しことば帳(朝日新聞出版)<amazonで購入>

 話し合いが進まないときや、なかなか結論が出ない会議。良かれと思って提案したのにムッとされてしまい、微妙な雰囲気に…..なんて経験はないだろうか。

 自分の意見や考えを伝えるとき、まして反論するときは、誰しも緊張するもの。言い方やタイミングによっては誤解されてしまうこともある。場の雰囲気を悪くすることなく、上手に伝えるにはどうすればよいのだろうか。

 元TBSアナウンサーで、「ことばによる自己表現」をテーマに人材育成の場で活躍している今井登茂子さんの最新刊『さりげなく品と気づかいが伝わる ちょい足しことば帳』(朝日新聞出版)から、上手な提案の仕方を見ていこう。

「提案」が「押しつけ」にならないために

 たとえば仕事の分担について話し合いをしているときに、こんな風に言われたとしたら、どう感じるだろうか?

 「〇〇さんが選んで、私が発注しますか?」

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 たとえそれが妥当な案だったとしても、あるいは「どちらでもいい」と思っていたとしても、こう言われると「なんであなたが勝手に決めるの?」とムッとするかもしれない。

 では、こんな言い方ならどうだろう?

「たとえば
〇〇さんが選んで、私が発注をする
というのはいかがですか?」

 同じことを言われても、受け入れやすいのではないだろうか。

 この「たとえば~というのはいかがですか?」こそ、あなたの品格を上げる「ちょい足しことば」だ。ほんのひとこと加えるだけで生まれる、大きな効果とは? 本書から見ていこう。

たったひと言で場の雰囲気が和む。

~以下、第6章より一部抜粋~

人は相手に決められることを好まない

 会議や議論の場において「こんな意見や考えもありますよ」と提案する際に、あなたの決めつけや押しつけと受け取られると、場がピリッと緊張してしまいます。
 「たとえば」ということばは、自分が述べているのは、あくまで一つの意見や案であって、相手の選択肢を増やすのに役立ててもらったり、この提案をさらに広げたり、アレンジしたりしてもらえたら、という柔軟性があることを示します。
 さらに「いかがですか?」と問いかけることで、ボールを相手に渡します。
 自分のアイデアを採用してほしいときであっても、こうした表現のほうが、相手も受け入れやすいし、検討しようかという気持ちになり、ほかの人が意見を出しやすい提案になります。

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