
K-1ジャパングループの年間表彰式「K-1 AWARDS 2022」が2月1日、都内で開催された。K-1 WORLD GPフェザー級王者の軍司泰斗(K-1ジム総本部チームペガサス)が最優秀選手賞(MVP)を獲得し「K-1の顔になる」と高らかに宣言した。
軍司は昨年は2月の東京体育館大会で那須川天心戦を控えた武尊とエキシビションマッチで拳をまじえK-1のトップの魂を伝承。8月に行われた「K-1フェザー級世界最強決定トーナメント」での優勝を含め5戦5勝(2KO)の戦績を残した。
プレゼンターを務めた魔裟斗氏は「エキシビションマッチでは武尊と互角、もしくはそれ以上の戦いをしているように見えた。MVPを取ったというプライドを持って今年のK-1を引っ張っていってもらいたい」とコメント。
軍司は「この賞をいただけたのはジムの代表である龍児さんを含め、みんなのお陰だと思っています。去年は武尊選手とエキシビションをさせてもらい、そこからいろいろな経験をして強くなったと思っています。これからもっと強くなって、武尊選手がK-1を抜けてK-1の顔がいないので、これからは軍司泰斗がK-1の顔になっていこうと思います。よろしくお願いします」と“K-1の顔”の継承を誓った。

魔裟斗氏はこの日の総評として「去年はK-1とRISEの対抗戦があって、今まで閉ざされていた禁断の試合が行われました。その後に武尊選手がK-1を出ていくんですが、そうなっていくと新しい時代が来たな、これから新しいスターが誕生する年になるんだろうな、とワクワクしながら今年の試合を楽しみにしています。軍司選手はMVPを取って、自分の気持ちの中で“自分がK-1を引っ張っていかないといけないんだ”という気持ちが今日芽生えたと思うので、今年は軍司選手の活躍に期待しながら、他の選手は軍司選手に負けないように“俺が一番だ。俺がK-1を引っ張っていくんだ”というような気持を持ってやっていってほしいと思っています」と軍司はもちろん、他の選手の奮起を期待。そして「今年も一言言わせてもらいます。K-1最高!」と表彰式を締めくくった。
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その後に行われた囲み会見で軍司は「MVPはずっと狙っていた。獲れてうれしいが武尊選手がいなくなって、これからのK-1を引っ張っていかないといけないと思うので人一倍頑張ろうと思う」と気を引き締めた。

魔裟斗氏は「今まではセンスはあるが、倒すことがなかなかできないなと見ていたが、フェザー級トーナメントでは3試合中2試合でKO勝ち。本当に強くなったなと成長を感じた。MVPを取ったことで軍司選手の意識が変わって、これから自分がK-1NEXTとして引っ張っていかないといけないという思いが今日強くなったと思う。期待している。軍司選手には1億円プレーヤーを目指してもらいたい」と発破をかけた。
軍司は「引っ張っていかないといけない存在だとは武尊選手とエキシビションをやって感じ取っていた部分もある。僕に足りないのはあとは喋りかなと思うので、そこはいろいろな人を見て研究したい」と今後は言葉でもK-1を引っ張っていくつもり。
2日には「K-1 WORLD GP 2023 JAPAN ~K’FESTA.6~」(3月12日、東京・国立代々木競技場 第一体育館)のカード発表会見が行われるのだが、魔裟斗氏は「勝つのは当たり前。どういうふうに勝つか。勝ち方を楽しみにしている。“軍司の試合が見たいな”と思わせる会見をしてほしい。試合って全体の30~40%くらい。試合に持っていくまでのプロセスが大事。プロとして王者として、K-1を引っ張っていくような会見をしてもらいたい」と注文を付けた。
「K-1 AWARDS 2022」 ◆最優秀選手賞(MVP):軍司泰斗(K-1ジム総本部チームペガサス) ◆最高試合賞(ベストバウト):金子晃大vs玖村将史(2月27日、K-1東京体育館大会) ◆技能賞:レオナ・ペタス(THE SPIRIT GYM TEAM TOP ZEROS/LARA TOKYO)、和島大海(月心会チーム侍) ◆敢闘賞:KANA(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)、黒田斗真(K-1ジム心斎橋チームレパード) ◆殊勲賞:パヤーフォン・アユタヤファイトジム(アユタヤファイトジム) ◆ベストKO賞:大和哲也(大和ジム) ◆Krush最優秀選手賞(MVP):菅原美優(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ) ◆Krush最高試合賞:池田幸司vs野田蒼(7月30日、Krush.139) ◆功労賞:卜部弘嵩、加藤久輝、郷州征宜、佐々木洵樹、中野滉太 ◆K-1 NEXT賞:斗麗(WIZARDキックボクシングジム) ◆新人賞:大久保琉唯(K-1ジム・ウルフ TEAM ASTER) ◆ベストGYM賞(プロ部門):K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ ◆ベストトレーナー賞:秋元僚平(K-1ジム五反田チームキングス) ◆ベストガールズ賞:宮野真菜 ◆ベストレフェリー賞:豊永 稔 ◆ベストGYM賞・アマチュア部門:K-1ジム大宮(代表・姜宗憲) ◆アマチュア最優秀選手賞:上野空大(K-1ジム大宮)、島田知佳(GRES 8Mile GYM) ◆ABEMA賞:大久保琉唯(K-1ジム・ウルフ TEAM ASTER)