
K-1ジャパングループの年間表彰式「K-1 AWARDS 2022」が2月1日、都内で開催された。初代Krushフライ級王者の現役高校生、大久保琉唯(K-1ジム・ウルフ TEAM ASTER)が新人賞とABEMA賞を獲得した。
大久保は昨年2月にプロデビューを果たすと6月には「THE MATCH 2022」に出場。那須川天心の弟・龍心と対戦し、判定勝ちを収め一気に名を売った。9月に行われた「初代Krushフライ級王座決定トーナメント」では西林翔平、大夢を破り、プロ4戦目にして王座を獲得。リング外でもABEMAの恋愛リアリティー番組「オオカミちゃんとオオカミくんには騙されない」に出演するなど幅広く活動している。
新人賞のプレゼンターを務めたタレントの山之内すずは「今の10代の方々、私たちと同世代の方々は大切な学生期間を制限のある中で過ごしていて、ストレスを感じていることが多いんだろうと思っています。その中で同世代が活躍されている姿を見ると、夢や希望を持ってもいいんだなと感じると思うので、これからも同世代の方、そして日本中の方々を元気づけられるような試合をたくさん見せてくれたらと思います」と挨拶。
これを受けて大久保は「自分は本当に格闘技を、K-1を一生懸命やっています。そうやって表の舞台に立つと、悪い言い方をするとアンチコメントや批判の声もたくさんあると思います。それは表に立つ選手はみんな感じると思います。それでも、そういうものに負けないように、これから自分の魅力だったりをいろいろな人に伝えて頑張っていきたい」などと語った。

その後に行われた囲み会見で大久保は「去年、プロデビューして、まだ1年経ってないが、THE MATCHだったり『オオカミちゃんとオオカミくんには騙されない』に出演したり、初代Krushフライ級王座決定トーナメントで優勝して王者になったり、本当に心に残る1年で新人賞を受賞できたことを大変うれしく思います」と笑顔を見せた。
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山之内は大久保については「(試合を)見させていただいたんですが。私は格闘技というものをあまり見たことがなくて、映像越しから伝わる熱気というか、みんなを巻き込んで盛り上がっている様子がすごくカッコよくてびっくりしました。実際に今日初めて大久保選手を見させていいただいて、普段すらっとされている方がリングの上に立つとあんな力を発揮される。そのギャップにも魅力を感じました」などと感想を述べ「力強い男性には魅力を感じます。なよっとしているよりは強い男性のほうが好きかも(笑)」などと語ると大久保は照れ笑い。
また大久保は今年の目標として「後々階級を上げていって、今はフライ級王者なんですが次はバンタム級。一戦一戦しっかり勝って、チャンスがあればタイトルマッチを組んでもらえるように頑張ることと、あとは芸能活動などを通じてK-1の魅力をもっともっといろいろな方に、格闘技を知らない人たちにも伝えていければなと思います」などと2階級制覇とK-1の認知拡大のための活動を掲げた。
「K-1 AWARDS 2022」 ◆最優秀選手賞(MVP):軍司泰斗(K-1ジム総本部チームペガサス) ◆最高試合賞(ベストバウト):金子晃大vs玖村将史(2月27日、K-1東京体育館大会) ◆技能賞:レオナ・ペタス(THE SPIRIT GYM TEAM TOP ZEROS/LARA TOKYO)、和島大海(月心会チーム侍) ◆敢闘賞:KANA(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)、黒田斗真(K-1ジム心斎橋チームレパード) ◆殊勲賞:パヤーフォン・アユタヤファイトジム(アユタヤファイトジム) ◆ベストKO賞:大和哲也(大和ジム) ◆Krush最優秀選手賞(MVP):菅原美優(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ) ◆Krush最高試合賞:池田幸司vs野田蒼(7月30日、Krush.139) ◆功労賞:卜部弘嵩、加藤久輝、郷州征宜、佐々木洵樹、中野滉太 ◆K-1 NEXT賞:斗麗(WIZARDキックボクシングジム) ◆新人賞:大久保琉唯(K-1ジム・ウルフ TEAM ASTER) ◆ベストGYM賞(プロ部門):K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ ◆ベストトレーナー賞:秋元僚平(K-1ジム五反田チームキングス) ◆ベストガールズ賞:宮野真菜 ◆ベストレフェリー賞:豊永 稔 ◆ベストGYM賞・アマチュア部門:K-1ジム大宮(代表・姜宗憲) ◆アマチュア最優秀選手賞:上野空大(K-1ジム大宮)、島田知佳(GRES 8Mile GYM) ◆ABEMA賞:大久保琉唯(K-1ジム・ウルフ TEAM ASTER)