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『ザ・ファブル』ヨウコのスピンオフ、どんな物語が読みたい? 有能さと不完全なチャーミングさを考察

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『ザ・ファブル The second contact』2巻

 「週刊ヤングマガジン」で連載中のヒット漫画『ザ・ファブル The second contact』。最新の展開のため具体的なネタバレは避けるが、作中屈指の人気を誇る佐藤洋子(ヨウコ/仮名)が活躍中だ。

(参考:【写真】ナイトホーク、ハコスカ、ニムラバス……『ザ・ファブル』の男心をくすぐるアイテムたち

 ヨウコは天才的な殺し屋である主人公・佐藤明(アキラ/同じく仮名)の相棒であり、ふたりがボスの意向で“稼業”を退いてからは「妹」という設定で生活している。有能でチャーミングなヨウコは読者人気が極めて高く、昨今流行のスピンオフ展開も期待してしまうキャラクターだ。本稿ではあらためて、その魅力を考察したい。

 ヨウコは戦闘スキルこそアキラに及ばないが、その他の面では圧倒的に優れている部分が多く、生活力が皆無な“兄”をサポートしてきた。抜群の記憶力を持ち、人目をひく容姿を駆使した心身掌握もお手のもの。その能力に相応な勝ち気さも持っているが、辛い過去を抱えていることから周囲の人々にはとても優しい。

 その手で人を殺めたことはなく、上述の通り、アキラをはじめとするトップ・オブ・トップの殺し屋には敵わないが、逆に言えばほとんどの相手に対して戦闘でも遅れをとることがない。『ザ・ファブル』8巻に収録されたエピソードで、アキラを狙う殺し屋「鈴木」が単独で家に乗り込んできたとき、「ずいぶんナメられたものねぇーー……一人で来るなんて~~」と、顔色ひとつ変えず簡単に制圧してしまったのが印象深い。

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 機転が利き、酒にも強く酔い潰れることもない。おまけに銃器の組み立てもでき、料理も上手だという器用さも持っているヨウコ。しかし、完璧なキャラクターが必ずしも人気者になるわけではない。

 ヨウコはいつもどこか退屈さを感じていて、面白いものに飢えている。そのため「男を酔いつぶして観察する」(ドランク・クイーン・ヨウコ)という、なかなかにクズな趣味を持っているのだが、相手も楽しそうなのが救いか。また、言い寄ってくる男は多そうだが恋愛強者というわけではなく、生い立ちから父性を求めている部分があるのか、離婚経験のあるさえない中年(しかし仲間思いで優しい)の「タコちゃん」こと田高田に惹かれているのも、どこか不完全でチャーミングなイメージにつながっている。時に口が悪いのもご愛嬌、という感じだ。

 そんな彼女を主人公に据えたスピンオフが生まれるとしたら、いったいどんな物語が面白いのか。シリアスな作品になりそうだが、過去のエピソードは当然気になるし、本編に深みが生まれそうだ。ヨウコの有能かつ楽しいキャラクターを生かすなら、「そろそろ自分も働こう」ということで、ひょんなことからブラック企業の社長秘書に……のような話も面白そうだ。本編との関係で「ラブコメ」は封じられるが、「ドランク・クイーン」として暴れる姿は描けそう。また、近年のトレンドに則れば、料理上手であるヨウコの普段の食事を軸にした作品はウケるかもしれない。彼女の「日常」は意外と多くは描かれていないので、本編を補完する内容になりそうだ。

 超有能でちょっとクズ、そしてチャーミングという、キャラクターとして高い強度を持つヨウコ。彼女を主人公にしたら、どんな物語を読んでみたいだろうか。

(向原康太)

 
   

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